アンパンマン列車

アンパンマン列車：四国を彩る笑顔の旅

アンパンマン列車は、やなせたかし原作のテレビアニメ『それいけ!アンパンマン』のキャラクターで装飾された、四国旅客鉄道（JR四国）の観光列車の総称です。子供から大人まで幅広い世代に愛されるアンパンマンの世界観が、鉄道 यात्राを通じて楽しめます。

概要

アンパンマン列車の導入は、利用客の増加を目的として始まりました。2024年3月現在、高徳線・予土線・牟岐線・鳴門線を除くJR四国の全路線で運行されています。

特に、「しおかぜ」「いしづち」「南風」の普通車指定席や、「剣山」の「ゆうゆうアンパンマンカー」には、アンパンマンシートが設置され、天井、座席、床、ドア、カーテンに至るまで、キャラクターデザインで彩られています。これらの座席は、一般席とは異なる予約枠で管理されています。

各路線のアンパンマン列車

土讃線アンパンマン列車

2000年に運行を開始した、JR四国初のアンパンマン列車です。

運行概況

特急「南風」で運行。「Aパターン」（1日3往復）と「Bパターン」（1日2往復）があり、「あかいアンパンマン列車」と「きいろいアンパンマン列車」が日替わりで運用されます。過去には「あしずり」でも運用されていましたが、2700系への置き換えにより終了しました。

使用車両

2700系気動車2編成8両。「あかいアンパンマン列車」は2803・2751・2701・2703、「きいろいアンパンマン列車」は2804・2752・2702・2704で構成されます。1号車にはアンパンマンシートが設置されています。

過去の使用車両

かつては2000系気動車が使用されていました。2000年10月に「土讃線アンパンマン列車（ブルー）」が登場し、その後「ピンク」も登場。2020年に2700系への置き換えで引退しました。

予讃線アンパンマン列車

2001年に運行を開始。「8000系アンパンマン列車」と「宇和海アンパンマン列車」の3編成10両で構成され、アンパンマン列車の中で最も車両数が多いです。

運行概況

8000系アンパンマン列車は、「しおかぜ」「いしづち」「モーニングEXP松山」で運転。「しおかぜ」と「いしづち」の一部にはアンパンマンシートがあります。
宇和海アンパンマン列車は、「宇和海」で運転。アンパンマンシートはありません。

使用車両

8000系アンパンマン列車は、8000系電車のL3編成とS3編成を使用。L3編成の1号車にはアンパンマンシートが設置されています。
宇和海アンパンマン列車は2000系気動車（2117・2152）を使用。両列車とも白背景に虹とアンパンマンのキャラクターが描かれています。

過去の使用車両

かつては2000系で運行され、各車両に異なる愛称が付けられていました。2016年3月のダイヤ改正で8000系に置き換えられましたが、一部車両は「宇和海アンパンマン列車」として運行を継続しました。

ゆうゆうアンパンマンカー

2002年10月6日に運行を開始。車両の半分以上をプレイルームとしたのが特徴です。

運行概況

土休日を中心に、特急「剣山」に連結されます。アンパンマンカーへの乗車は、特急券購入時に申し出る必要があります。

使用車両

高松運転所所属のキロハ186-2を使用。旧グリーン車部分が普通車指定席、旧普通車部分がプレイルームとなっています。プレイルームには、線路のイラストやアンパンマンのクッションなどが用意されています。

過去の使用車両

登場時は濃いブルー基調でしたが、2度のリニューアルを経て、現在は黄色ベースのデザインとなっています。

瀬戸大橋アンパンマントロッコ

2006年に運行を開始。トロッコ列車を改造したもので、「環境にやさしい鉄道」をPRする目的があります。

運行概況

臨時普通列車「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」として運行。全車グリーン車指定席です。

使用車両

キクハ32-502（トロッコ車）とキロ185-26（控車）を使用。トロッコ車にはアンパンマンの手すりや立像が設置され、控車にはアンパンマンの本棚や売店、多目的ルームなどが設けられています。

過去の使用車両

リニューアル前はトロッコ車両のみがアンパンマン仕様で、控車は国鉄色風塗装のキハ185形でした。

東日本大震災被災地での運行

2012年、アンパンマントロッコの車両が東日本大震災の被災地で運行され、子供たちに笑顔と元気を届けました。

二次交通・観光施設など

ジェイアール四国バスでは、アンパンマンを描いた路線バスを運行しています。また、タカマツオルネや高知駅には、アンパンマン列車を模した広場や記念撮影スポットが設けられています。

歴史

アンパンマン列車は、JR四国が利用客減少に悩む中、地域活性化のために企画されました。原作者のやなせたかし氏の協力のもと、2000年に土讃線で運行を開始。その後、四国各地に拡大していきました。

まとめ

アンパンマン列車は、四国の観光を盛り上げる重要な役割を担っています。子供たちの笑顔と夢を乗せて、今日も四国路を駆け抜けます。

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