アーメッド・ジョンソン

アーメッド・ジョンソンのプロフィール

アーメッド・ジョンソン（本名：アンソニー・ノリス）は、1963年6月6日にアメリカ合衆国フロリダ州レイク・アルフレッドで生まれた元プロレスラーです。彼は1980年代から1990年代にかけて、特にWWF（現在のWWE）で活躍し、黒人レスラーとして数々の記録を打ち立てました。

初期の経歴

アーメッドはNFLのダラス・カウボーイズでの経験を経て、軍隊に入隊。除隊後はサーカスのライオン使いなど多彩な職業に従事しました。その後、テキサス州ヒューストンでイワン・プトスキーのプロレススクールでトレーニングを受け、1992年にダラスのインディー団体GWFでデビューを果たします。

当初はモアディブ（Moadib）というリングネームで活動し、イスラム系アフリカ人のヒールキャラクターを演じていました。しかし、1995年には大日本プロレスに参戦し、リングネームを「トニー・ノリス」に変更。さらに同年にWWFと契約し、アーメッド・ジョンソンに名前を改めました。

WWFでの活躍

WWFでは、彼の存在感と優れた身体能力により、一気に注目を集めました。ジョンソンは1996年11月6日に提携団体であるメンフィスのUSWAで、名レスラーのジェリー・ローラーから統一世界ヘビー級王座を奪取。この快挙は、黒人レスラーとして初めてのシングルタイトル獲得として記録されました。

1996年6月23日、彼はキング・オブ・ザ・リングでゴールダストを破り、WWFインターコンチネンタル王座を手に入れました。UNかつての黒人レスラーとして重要な地位を築き、彼が持つ「ロール・モデル」というキャラクターは、多くの若者に影響を与えました。

ジョンソンはその技能だけでなく、物語性も豊かなキャラクターでファンの支持を得ていきましたが、タイトル獲得後に腎損傷という怪我に見舞われ、タイトルを返上せざるを得なくなりました。それでもなお、彼の活躍は続きました。

抗争と引退

1997年、彼はネーション・オブ・ドミネーション（NOD）という黒人至上主義団体との抗争へと突入します。ジョンソンはファルークのリーダーシップのもとで暴力的なアプローチをとるNODと対立し、自身の信念を貫いて闘いました。1997年3月のレッスルマニア13では、リージョン・オブ・ドゥームと共にシカゴ・ストリート・ファイトを繰り広げ、印象的なパフォーマンスを見せました。

1998年にWWFを離脱し、その後はWCWに移籍。しかし、WWF時代の彼の肉体は欠場の影響で劣化し、以前のような輝きを失っていました。2001年にはテレビドラマ『M.C.ハマー ストーリー』に出演し、俳優としてのキャリアをスタートさせました。以降は旧友ブッカー・Tが運営するプロレス団体で後進の指導も行うなど、多岐にわたるキャリアを築いています。

得意技と獲得タイトル

アーメッド・ジョンソンはそのフィジカルなパフォーマンスで知られ、以下のような技を得意としていました。

• - パール・リバー・プランジ
• - スパイン・バスター
• - ミリタリー・プレス
• - フライング・クローズライン
• - トペ・スイシーダ
• - フライング・ソーセージ

主なタイトルは次の通りです。

• - USWA統一世界ヘビー級王座：1回
• - WWFインターコンチネンタル王座：1回

彼の活躍は、プロレス界における黒人レスラーの道を開いた功績として評価されています。アーメッド・ジョンソンは、今も多くのファンの記憶に残る偉大なレスラーの一人です。

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