イオンモール扶桑

イオンモール扶桑は、愛知県丹羽郡扶桑町に立地する、イオンモール株式会社が管理・運営する大規模なモール型ショッピングセンターです。愛知県内で最も北に位置するイオンモールとして知られています。

概要

当施設は、2003年（平成15年）8月9日に「イオン扶桑ショッピングセンター」として開業しました。開業当初の核店舗は「ジャスコ扶桑店」でした。所在地は扶桑町ですが、施設のすぐ西側は江南市との境界にあたり、扶桑町、江南市、大口町に加え、大型商業施設が少ない犬山市を含む広範な地域を主な商圏としています。

名称については、2011年（平成23年）から順次進められたイオンの大型ショッピングセンターの「イオンモール」への統一施策に伴い、同年11月21日をもって「イオン扶桑ショッピングセンター」から現在の「イオンモール扶桑」へと変更されました。

さらに、運営体制も変化しました。2013年（平成25年）11月からは、それまでイオンリテールが運営していた大型ショッピングセンターの管理運営業務がイオンモール株式会社に委託されることになり、当施設もイオンモールによる管理運営体制へと移行しています。

当施設の開業は、近隣の既存商業施設に少なからず影響を与えました。これに対抗する形で、愛知県を拠点とする流通大手ユニーが、アピタ江南西店を核店舗に据え、約70の専門店を備えたショッピングセンター「ヴィアモール江南」を2005年（平成17年）6月25日に開業させました。また、MEGAドン・キホーテUNY大口店なども当施設の主要な競合店舗となっています。

開業地とその歴史

イオンモール扶桑が建設された場所は、かつて林紡績株式会社の扶桑工場があった土地です。扶桑町は1956年（昭和32年）に工場誘致条例を制定し、企業誘致を進める中で、林紡績がその第1号として進出してきました。

しかし、林紡績は1979年（昭和54年）2月に会社更生法の適用を申請し、事実上の倒産状態となりました。その後、1981年（昭和56年）3月の更生計画認可とともに社名をサン・ファイン株式会社に変更しました。

イオンは、このサン・ファイン扶桑工場跡地に大型ショッピングセンターを開業することを決定しました。施設の南隣にある誠信高等学校は、林紡績が設立した「林学園」（現在の愛知江南学園）が1972年（昭和47年）4月に開校した「林第二高等学校」が、1981年（昭和56年）4月に校名変更したものであり、この土地との歴史的なつながりを示しています。

主なテナント

開業時の主なテナント構成は、核店舗である「ジャスコ扶桑店」を中心に、準核店舗として「ミドリ電化」や「ニトリ」などが入り、全体で約100の専門店が入居していました。

核店舗であった「ジャスコ扶桑店」は、イオングループの総合スーパーの店名統一施策に伴い、2011年（平成23年）3月1日に「イオン扶桑店」に名称を変更しました。主要テナントとしての面積は約15,775m²です。

準核店舗であった「ミドリ電化」も、その後の再編を経て名称が変化しています。2009年（平成21年）10月1日に「デオデオ」と吸収合併され「エディオンWEST」となり、さらに2010年（平成22年）10月1日には合併によりエディオン本体の直営となりました。最終的に、2012年（平成24年）10月1日からの店名統一により「エディオン」となっています。エディオンの店舗面積は約3,200m²です。

その他、主要テナントであるニトリの店舗面積は約1,600m²です。

施設に入居する全テナントや詳細情報は公式サイト「ショップ&レストラン」にて確認できます。また、営業時間やATM設置金融機関などの情報は公式サイト「インフォメーション」で参照可能です。

アクセス

鉄道: 名鉄犬山線扶桑駅西口から徒歩で約15分です。路線バスの運行はないため、公共交通機関を利用する場合は徒歩かタクシーでの移動となります。
デマンド型交通: 扶桑町が運行するデマンド型交通「チョイソコふそう」の315番停留所が利用可能です。
* 道路: 愛知県道192号草井羽黒線に面しています。木曽川に架かる愛岐大橋から国道41号（名濃バイパス）方面に向かって道路沿い右側に施設が見えます。施設の東側には新愛岐大橋の架橋計画がありますが、完成時期は未定です。

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