イギリスオリンピック委員会

イギリスオリンピック委員会（BOA）

イギリスオリンピック委員会（British Olympic Association、略称: BOA）は、国際オリンピック委員会 (IOC) に承認された、イギリスの国内オリンピック委員会です。BOAは、英国のオリンピック・ムーブメントを代表する存在として、グレートブリテン (Great Britain) またはTeam GBとしてオリンピックに出場する選手団の組織を担っています。

構成メンバー

BOAは、以下の国、王室属領、海外領土から構成されています。これらの地域は独自の国内オリンピック委員会 (NOC) を持たず、夏季オリンピック、冬季オリンピック、ユースオリンピックでは、グレートブリテンまたはTeam GBとして参加します。

イギリス
イングランド
北アイルランド
スコットランド
ウェールズ
王室属領
ガーンジー島
オルダニー島
サーク島
ハーム島
マン島
ジャージー島
海外領土
アンギラ
イギリス領南極地域
イギリス領インド洋地域
フォークランド諸島
ジブラルタル
モントセラト
ピトケアン諸島
セントヘレナ
アセンション島
トリスタン・ダ・クーニャ
サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島
タークス・カイコス諸島
主権基地領域
アクロティリおよびデケリア

北アイルランドの選手は、聖金曜日協定に基づき、グレートブリテン代表またはアイルランド共和国代表を選択できます。バミューダ、イギリス領ヴァージン諸島、ケイマン諸島の3つの海外領土は、独自のNOCを持ち、BOAとは連携していません。

BOAと関係があるイギリスの競技団体

UK Sport
UK Anti-Doping
Sport England
English Institute of Sport
Sport Northern Ireland
Sportscotland
Sportscotland Institute of Sport
Sport Wales

役割

BOAは、IOCが承認する206の国内オリンピック委員会の1つです。国内の競技団体と協力し、夏季・冬季オリンピックのTeam GBメンバーを選抜します。政府からの資金提供は受けず、ファンドレイジングとイベント収入を主な収入源としています。

イギリスは、1896年の第1回アテネ大会以来、夏季五輪に毎回参加している5か国のうちの1つです。また、夏季・冬季の両方のオリンピックに毎回参加している3か国のうちの1つであり、全ての近代オリンピック競技大会で金メダルを獲得した唯一の国です。ロンドンは1908年、1948年、2012年の3度オリンピックを開催し、開催都市としての最多記録を持っています。

機構

1905年の設立当初、BOAは7つの国内競技団体で構成されていました。現在は、夏季・冬季の各オリンピック競技を統括する33の競技団体が加盟しています。BOAは各オリンピック競技の代表者で構成され、意思決定および方針決定を行います。総裁、会長、副会長が選出され、任期は4年です。理事はBOAの活動を監督し、決定のために各種提案を行います。

総裁: アン王女
会長: ヒュー・ロバートソン
最高経営責任者: ビル・スウィーニー
副会長: アナマリー・フェルプス

創設

BOAは、1908年のロンドンオリンピックにイギリス代表選手団を派遣するため、1905年5月に設立されました。BOAの起源は、1865年に設立されたイギリスオリンピアン協会 (NOA) に遡ります。NOAは、オリンピアン競技祭を通じて体育への参加を奨励していました。NOAの競技会は全ての人々に開かれており、イギリスのパブリックスクールが生み出した産物ではありませんでした。

NOAの活動停止後、その精神は1885年に設立されたNational Physical Recreation Society (NPRS) に引き継がれました。NPRSは1905年のBOA設立母体となりました。

関連項目

ロンドンオリンピック・パラリンピック組織委員会 (LOCOG)
オリンピックのイギリス選手団
Team GB - BOAがオリンピックのイギリス選手団に冠するブランド名

外部リンク

* 英国オリンピック委員会 公式サイト（英語）

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