イッツ・ア・ビューティフル・デイ

「イッツ・ア・ビューティフル・デイ」（It's A Beautiful Day）は、イギリスのロックバンド、クイーンが1995年に発表したアルバム『メイド・イン・ヘヴン』の冒頭を飾る楽曲です。この曲は、フレディ・マーキュリーの死後にリリースされたアルバムに収録され、シングル「ヘヴン・フォー・エヴリワン」のB面としても発表されました。

楽曲の概要

この曲の核となるボーカルとピアノのパートは、1980年にドイツのミュンヘンにあるミュージックランドスタジオで録音されました。当時、クイーンはアルバム『ザ・ゲーム』の制作に取り組んでおり、そのセッション中にフレディが即興で演奏したものが、この曲の原点となっています。

『メイド・イン・ヘヴン』に収録されたバージョンは、1980年のオリジナル音源を基に、演奏時間が延長され、新たな楽器の音も加えられています。このオリジナルバージョンは、2011年にリマスター再発された『ザ・ゲーム』のボーナスEPで聴くことができます。

アルバムの11曲目には、リプライズバージョンが収録されています。このバージョンは、冒頭はオリジナルのものと同じですが、途中からハードなサウンドに変化します。また、フレディの「Yeah」という声や、クイーンの初期のヒット曲「輝ける7つの海」の冒頭のピアノリフがサンプリングとして使用されています。この「Yeah」という声は、2回登場しますが、2度目のものは別トラックになっており、その後に隠しトラック（TRACK 13）が続きます。

TRACK 13は、アルバム『メイド・イン・ヘヴン』のシークレットトラックです。「イッツ・ア・ビューティフル・デイ」の前奏部分を約20分まで引き延ばしたもので、様々な効果音やフレディの声が散りばめられています。このトラックは、一種の実験的な試みであり、アルバムの締めくくりとして、独特の雰囲気を作り出しています。

参加ミュージシャン

この楽曲には、以下のメンバーが参加しています。
フレディ・マーキュリー：リードボーカル、ピアノ
ブライアン・メイ：エレクトリックギター
ロジャー・テイラー：パーカッション
ジョン・ディーコン：ベースギター、キーボード

タイアップ

この曲は、2007年にHONDAの『FIT』のCMソングとして使用されました。このタイアップにより、幅広い層に楽曲の魅力が伝わるきっかけとなりました。

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