インドの地方行政区画

インドの地方行政区画

インドは、28の州（states）と8つの連邦直轄領（union territories）からなる連邦国家です。各州は、行政権を持たない地方（日本の地方に相当）に区分され、さらにその下には県が設けられています。ただし、すべての州に地方があるわけではなく、県はすべての州に存在します。

領有権問題

インドの行政区画には、領有権が争われている地域も存在します。ジャンムー・カシミール連邦直轄領およびラダック連邦直轄領の全域はパキスタンが領有権を主張しており、さらにその一部は中国も主張しています。また、アルナーチャル・プラデーシュ州の広い範囲も中国が領有権を主張しています。

歴史

インドの行政区画は、歴史的な変遷を経て現在の形に至っています。

2000年11月15日:
ビハール州の南部が分離し、ジャールカンド州が成立。
ウッタル・プラデーシュ州の北部山岳地域の一部が分離し、ウッタラーンチャル州（後にウッタラーカンド州に改称）が成立。
マディヤ・プラデーシュ州の東側の一部が分離し、チャッティースガル州が成立。
2014年6月2日:
アーンドラ・プラデーシュ州の北部が分離し、テランガーナ州が成立。
2019年10月31日:
ジャンムー・カシミール州が分割され、ラダック連邦直轄領とジャンムー・カシミール連邦直轄領が成立。
2020年1月26日:
ダードラー及びナガル・ハヴェーリー連邦直轄領とダマン・ディーウ連邦直轄領が合併し、ダードラー・ナガル・ハヴェーリーおよびダマン・ディーウ連邦直轄領が成立。

行政構造

インドの行政構造は、一般的に6階層に分かれているとされています。この構造は、連邦政府、州政府、地方政府、県、さらに下位の行政単位へと続く階層構造を形成しています。

インドの28州と8つの連邦直轄領

インドは28の州と8つの連邦直轄領で構成されており、各州・連邦直轄領は独自の文化、歴史、地理的特徴を持っています。

下位行政区画

各州の下には県が存在し、さらにその下にテシル、ブロック、ビレッジパンチャーヤトなど、より詳細な行政区画が設けられています。

インドの県の一覧

インドの各州には多数の県が存在します。具体的な県の一覧については、関連資料を参照してください。

脚注

（財）自治体国際化協会（編）『インドの地方自治～日印自治体間交流のための基礎知識～』（PDF版）, 2007年

参考文献

（財）自治体国際化協会（編）『インドの地方自治～日印自治体間交流のための基礎知識～』（PDF版）, 2007年

関連項目

インドの観光地の一覧
ISO 3166-2:IN
インドの都市の一覧
インドの都市圏人口の順位

外部リンク

* Statoids.com 州の統計及び歴史あり。（英語）

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