イートワン・ムーア

イートワン・ドンテ・ムーア（E'Twaun Donte Moore, 1989年2月25日 - ）は、アメリカ合衆国インディアナ州イーストシカゴ出身の元プロバスケットボール選手です。ポジションは主にシューティングガードを務めていました。

経歴

ムーアは、インディアナ州の高校時代に目覚ましい活躍を見せ、2007年には同州の "Mr.バスケットボール" に選出されるほどの選手でした。大学進学の際には、地元のインディアナ大学をはじめ、イリノイ大学、アイオワ大学、マイアミ大学、テネシー大学、バージニア工科大学といった数々の有力校からリクルートを受けました。その中でムーアは、パデュー大学に進学することを決意。同大学では主力選手として4年間在籍し、チームに大きく貢献しました。

大学卒業後、2011年のNBAドラフトにおいて、ボストン・セルティックスから55位で指名を受け、NBA選手としてのキャリアをスタートさせました。しかし、NBA入りした2011-12シーズンは、NBAロックアウトの影響で、シーズン開幕が遅れるという異例の事態に見舞われました。そのため、ムーアは一時的にイタリアでプロデビューを果たし、ロックアウト終了後にNBAデビューを飾ることとなりました。

セルティックスでは、レイ・アレン、エイブリー・ブラッドリー、レイジョン・ロンドといった実績のある強力なガード陣がいたため、出場機会を得ることが難しく、ルーキーシーズンは38試合の出場に止まりました。シーズン終了後、コートニー・リーのサイン・アンド・トレードによるポートランド・トレイルブレイザーズ、ヒューストン・ロケッツを交えた三角トレードで、大学時代のチームメイトであったジャジュアン・ジョンソンと共にロケッツに放出され、その後解雇されました。

2012年9月6日、オーランド・マジックと2年契約を締結し、新たなチームで再出発を図ることとなりました。さらに、2014年9月18日には、シカゴ・ブルズと2年契約を締結。ブルズでは、2015年3月5日のオクラホマシティ・サンダー戦で、デリック・ローズ、ジミー・バトラー、タージ・ギブソンといった主力選手が欠場する中、ムーアは自己最多となる19得点を記録する活躍を見せました。さらに、第4クォーター残り2.1秒の場面では、決勝点となる3ポイントシュートを沈め、チームを勝利に導きました。

2016年2月3日のサクラメント・キングス戦では、自己最高の24得点を記録し、その得点能力の高さを改めて証明しました。そして、2016年7月1日、ニューオーリンズ・ペリカンズと契約し、新たなチームで更なる活躍を目指すこととなりました。2018年4月4日に行われたメンフィス・グリズリーズ戦では、30得点を記録し、チームの勝利に大きく貢献しました（試合はペリカンズが123-95で勝利）。

2020年11月30日、フェニックス・サンズと契約。ベテランとしての経験をチームに還元することが期待されました。2021年9月8日にはオーランド・マジックと契約しましたが、2022年2月10日に行われたボル・ボルとのトレードに伴い、1試合も出場することなく解雇されるという不運に見舞われました。

イートワン・ムーアの通算成績と情報 NBA

イートワン・ムーアの通算成績と情報 Basketball-Reference

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