ウェストプラザ長野

ウェストプラザ長野

ウェストプラザ長野は、長野県長野市末広町、長野駅前に位置する複合商業施設です。駅前の好立地を活かし、ドン・キホーテ長野駅前店をメインテナントとして、飲食店、オフィス、公共施設など様々な店舗が入居しています。この建物は、長野駅周辺の再開発プロジェクトの一環として建設され、地域の活性化に大きく貢献しています。

沿革

長野駅善光寺口近くという交通至便な場所にありながら、かつては低層の木造家屋や飲食店が散在し、そのポテンシャルを十分に活かせていませんでした。しかし、1973年に長野駅前A地区再開発準備組合が発足したことをきっかけに、このエリアの再開発が本格的に動き始めます。1974年には市街地再開発事業の都市計画が決定しますが、具体的な進展は見られませんでした。

転機となったのは、1998年の長野オリンピック開催決定です。これを機に、再開発事業は具体的な段階へと進みます。1995年には、A地区はA-1地区からA-3地区の3つに分割され、ウェストプラザ長野が建設されたのは、そのうちのA-2街区です。1996年7月24日には、地元でタクシー会社を経営していた宇都宮健雄氏ら9人の地権者によって株式会社ウェストプラザ長野が設立されました。同年8月30日に起工式が行われ、1997年11月28日に建物が竣工しました。

その後、A-1地区には2006年に分譲住宅や飲食店、業務施設が入る「A-One City」が、A-3地区には2010年にホテルサンルート長野などが入る「Nacs末広」が完成しました。

年表

1973年（昭和48年） - 長野駅前A地区再開発準備組合が発足。
1974年（昭和49年）10月 - 市街地再開発事業の都市計画が決定。
1996年（平成8年）
7月24日 - 株式会社ウェストプラザ長野が設立。
8月30日 - 起工式。
1997年（平成9年）11月28日 - 竣工。翌月には平安堂新長野店などが開業。
2015年（平成27年）
3月14日 - 2階デッキがJR長野駅ビル「MIDORI」と直結する歩道橋で接続。
7月16日 - 建物正面の広告枠に大型デジタルサイネージ「abn 駅前ビジョン」が設置。
2016年（平成28年）9月11日 - 2階から4階に入居していた平安堂長野店が移転のため撤退。
2017年（平成29年）9月1日 - 2階から4階にドン・キホーテ長野駅前店が開業。

建築

地上10階、地下1階建てのウェストプラザ長野は、地下に駐輪場を設けています。建物外観は、善光寺門前の行灯をイメージしたデザインが特徴的です。また、交差点に面した場所には、長野朝日放送の大型デジタルサイネージ「abn 駅前ビジョン」が設置されています。

2階デッキは、南側でJR長野駅ビル「MIDORI」と歩道橋でつながっており、北側は隣接する「Nacs末広」につながるデッキ通路が接続しているため、JR長野駅から末広町交差点方面へ地上に降りることなく移動できます。さらに、2階デッキ南東側には地上に繋がるエスカレーターがあり、長野駅前交差点から直接2階の店舗に入店可能です。

また、2006年には電力会社からの指摘をきっかけに、省エネルギー化への取り組みを開始しました。LED照明の導入や高効率空調機器への交換によって、2013年にはエネルギー使用量を2006年比で32%削減することに成功しています。

テナント

ウェストプラザ長野には、以下のようなテナントが入居しています。

10階～9階：居酒屋・宴会場
8階～7階：積水ハウス長野支店
6階：医院など
5階：貸しホールなど
4階～2階：ドン・キホーテ長野駅前店
1階：アルピコ交通長野駅前案内所、長野駅前郵便局、地権者関係の店舗
地下1階：駐輪場

過去のテナント

建設当初、5階の一部と6階には長野オリンピックのスポンサーであった日本コカ・コーラ社の現地事務所が置かれていました。また、2階から4階には平安堂長野店が入居していましたが、2016年9月11日に閉店し、同年11月17日に近隣のながの東急百貨店別館cher-cher内に移転オープンしました。

外部リンク

ウェストプラザ長野 公式サイト

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