エリック・トンプソン

エリック・トンプソン（ビクター）

エリック・トンプソン（Eric Thompson、1980年12月4日 - ）は、カナダ・アルバータ州グランドプレーリー出身のプロレスラーです。ビクター（Viktor）のリングネームでWWEに所属していました。

来歴

インディー団体

プロレスラーとしてのキャリアは、カナダの有名な訓練施設であるハート・ダンジョンから始まりました。1999年、ハート・ダンジョンでトレーナーを務めていたブルース・ハートとロス・ハートが主宰するStampedeにて、アポカリプス（Apocalypse）のリングネームでデビュー。

Stampedeを中心に、TRCW（Top Rope Championship Wrestling）、POW（Pro Outlaw Wrestling）、NWA加盟団体のECCW（Extreme Canadian Championship Wrestling）などのインディー団体に参戦し、経験を積みました。

2003年11月には、新日本プロレス北米支部長のトーキョー・ジョーから、スタンピード・キッド、スイフターに続く刺客として、シャドウ（The Shadow）のリングネームで新日本プロレスに参戦。矢野通や長井満也から勝利を収めました。

2004年、Stampedeインターナショナルタッグ王座トーナメントにハリー・スミスと組んで出場し、決勝でデビッド・スウィフト & ジョニー・デバインを破り優勝。王座を戴冠しました。2006年3月には、Stampede北米ヘビー級王座争奪バトルロイヤルで優勝し、ベルトを奪取。同年5月にはROHに参戦し、サモア・ジョーと対戦しましたが敗れました。

2007年、WWEとディベロップメント契約を交わし入団。傘下団体であるOVWにてエリック・ドゥーム（Erik Doom）のリングネームで活動を開始しますが、2008年にOVWがWWEとの提携を解消。後継団体にあたるFCWへの移籍は選ばずOVWへと残留しました。5月よりリングネームをAPOCへと変更し、ボーン・リラとタッグを結成。9月にはOVW南部タッグ王座を獲得しました。2009年にはOVWヘビー級王座を2度獲得しています。

2010年3月、活動拠点をカナダへ戻し、マニトバ州を拠点とするWFX（Wrestling Fan Xperience）にてケビン・ソーン、ギャングレルとザ・ブラザーフッド（The Brotherhood）なるユニットを結成。7月にはイベントでボビー・フォックス & ダニー・ドゥガン & ザック・マーキュリー組と対戦しましたが敗戦しました。

WWE

FCW / NXT

2011年3月、再びWWEと契約。傘下団体のFCWにてリック・ビクター（Rick Victor）のリングネームでロスター入り。2012年より出場機会が増え、6月にはセス・ロリンズからFCWフロリダヘビー級王座を奪取するも、同日にボー・ダラスに奪還されるという失態。しかし、7月にリマッチで再び王座を奪取しました。また、ブラッド・マドックスとタッグを組み、FCWフロリダタッグチーム王座を獲得。FCW最後のタッグ王者となりました。

FCWと並行してNXTにも出場。FCWで抗争していたリッチー・スティムボートとの抗争を引き継ぎました。8月にNXTがFCWと合併したため、新生NXTへと移行。初代NXT王者となったセス・ロリンズに王座戦を要求しましたが、ノンタイトルマッチで敗れ、以降テレビショーでの出番が減少しました。

2013年5月、NXTにてコナー・オブライエンと結託し、ジ・アセンション（The Ascension）を復活。7月にはタッグマッチで圧勝。8月よりNXTタッグ王座を狙い、王者であったエイドリアン・ネヴィル & コリー・グレイブスを標的に抗争を開始。9月にはタッグ王座挑戦権を懸けたタッグターモイルマッチに勝利。10月には王座戦で勝利し、NXTタッグ王座を奪取しました。11月よりリングネームをビクター（Viktor）へと変更。フニコ & カマーチョとの抗争を経て、2014年1月にはNXTタッグ王座を懸けたトルネードタッグマッチで勝利し、抗争を終えました。2月にはNXT初のPPVであるarRIVALにて、往年の名タッグチーム、トゥー・クール（スコッティ・2・ホッティ & グランマスター・セクセイ）と対戦し、勝利しました。

arRIVAL以降、ジョバーチームとの対戦を続け、5月にはTakeoverでエル・ローカル & カリスト組を相手に防衛戦を行い勝利。9月にはMain Eventでロス・マタドーレス（ディエゴ & フェルナンド）に勝利。同月、Takeover Fatal 4 Wayにてルチャドラゴンズ（カリスト & シン・カラ）に敗れ、タッグ王座を失いました。また、同日にNXTデビューしたヒデオ・イタミを襲撃しましたが、返り討ちに遭いました。その後もヒデオとの抗争を続けましたが、最終的にはフィン・ベイラーとのタッグに敗れました。

WWE (メインロースター)

2014年12月、SmackDownにてフェイスペイントを施した姿で登場を予告。12月30日、RAWにてミズ & ミズドウ（ザ・ミズ & ダミアン・ミズドウ）を相手にWWEデビュー戦を行い、勝利しました。

2015年1月より、地域を拠点とするインディーレスラーを相手に連勝。リージョン・オブ・ドゥーム、デモリッションといったタッグチームを引き合いに出し、自分達こそが本物だとアピールしました。同月にはnWo（ケビン・ナッシュ & スコット・ホール & ショーン・ウォルトマン）と舌戦を繰り広げましたが、APAやニュー・エイジ・アウトローズに襲撃されました。Royal Rumble 2015にてニュー・エイジ・アウトローズと対戦し、勝利しました。

2016年4月、コナーがウェルネスポリシー違反により出場停止処分を受けたため、ソーシャル・アウトキャストの新メンバーとして紹介されました。

2019年12月8日、WWEを解雇されました。

得意技

サイコクラッシャー
ランニング・ヨーロピアン・アッパーカット
ランニングSTO
カナディアン・バックブリーカー
フライング・フォアアーム
バックハンド・チョップ
フェイド・トゥ・ブラック
ベリー・トゥ・ベリー
ランニング・ハイ・ニー

獲得タイトル

WWE

NXTタッグ王座（w / コナー） : 1回

FCW

FCWフロリダヘビー級王座 : 2回
FCWフロリダタッグチーム王座（w / ブラッド・マドックス） : 1回

OVW

OVWヘビー級王座 : 2回
OVW南部タッグチーム王座（w / ボーン・リラ） : 1回

Stampede

Stampede北米ヘビー級王座
Stampedeレスリング・インターナショナルタッグ王座（w / デビット・スウィフト） : 2回

PWA

PWAヘビー級王座
PWAメンフィス王座

入場曲

Rebellion
Let Battle Commence
* Hell's Army

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