エロティカ・セブン

サザンオールスターズ「エロティカ・セブン」

「エロティカ・セブン EROTICA SEVEN」は、日本の人気バンドであるサザンオールスターズによる楽曲です。この曲は、彼らの32作目のシングルとして、1993年7月21日にタイシタレーベルから8cmCDおよびカセットテープで発売されました。その後、1998年には再度8cmCDとしてリリースされ、2005年には12cmCDでも販売が行われました。さらに、音楽のデジタル化に伴って、2014年からはダウンロード配信、2019年からはストリーミング配信も開始されています。

背景

本曲は、前作「涙のキッス」や前々作「シュラバ★ラ★バンバ」と約1年の間を置いての新曲であり、「素敵なバーディー (NO NO BIRDY)」と同時発売されました。特に「エロティカ・セブン」は、サザンオールスターズの特徴的なラテン風味のあるサウンドが際立っている楽曲で、歌詞にはエロティックな内容が含まれています。

制作

この楽曲の制作には、ベースの関口和之が休養中であったため、彼の名前がクレジットされているものの、レコーディングには関与していませんでした。本楽曲では、ベースのパートがキーボードや音楽シーケンサーによって打ち込まれ、独自のサウンドを作り出しています。

批評と評価

「エロティカ・セブン」は、ファンや音楽評論家の間で「シュラバ★ラ★バンバ」や「マンピーのG★SPOT」とともに、『エロス3部作』と呼ばれることもあります。また、この楽曲はビクターエンタテインメントから188万枚以上の出荷を記録し、オリコンでは174.3万枚を販売する大ヒット忖度し、サザンオールスターズの最大のヒットシングルのひとつとなりました。現在では、2000年にリリースされた「TSUNAMI」に次ぐヒット曲となっています。

曲の内容

「エロティカ・セブン」の収録時間は8分11秒で、主に次の2曲が含まれています。

1. エロティカ・セブン EROTICA SEVEN (3:58)
作詞・作曲は桑田佳祐が担当しており、編曲はサザンオールスターズに加え、片山敦夫も行っています。この曲は、フジテレビ系水曜劇場「悪魔のKISS」の主題歌としても知られています。桑田佳祐はタイトルの「セブン」というフレーズは楽曲制作時に偶然出てきたもので、他に思いつかなかったと語っています。

2. 9月の風 (4:12)
大森隆志が作曲したインストゥルメンタルです。この曲では、ギターの大森が母親を亡くした思いを表現しています。

参加ミュージシャン

本曲には、以下のようなミュージシャンが参加しています：

• - 桑田佳祐: Vocals, Guitar
• - 大森隆志: Guitar
• - 原由子: Keyboards, Chorus
• - 関口和之: Bass
• - 松田弘: Drums, Chorus
• - 野沢秀行: Percussion

カバーと影響

「エロティカ・セブン」はさまざまなアーティストによってカバーされており、1995年にはレオン・ライが広東語に翻訳した曲「月亮下求你一吻」としてアルバムに収録しています。また、2014年には飛蘭が自身のアコースティック・カバーアルバムに収録しています。

結論

このように、「エロティカ・セブン」はそのユニークな楽曲性と多様なメディアでの展開を通じて、今なお多くのファンに愛されている作品です。サザンオールスターズの魅力が詰まったこの楽曲は今後も世代を超えて語り継がれることでしょう。

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