オスケメン

オスケメン：カザフスタンの工業都市、その歴史と現在

オスケメン（カザフ語: Өскемен）は、カザフスタン共和国の東カザフスタン州に位置する州都であり、約30万人の人々が暮らす都市です。かつてソビエト連邦時代にはウスチ・カメノゴルスク（ロシア語: Усть-Каменогорск）と呼ばれていました。

歴史

オスケメンは1720年、エルティシ川とウルバ川の合流地点に要塞および交易拠点として建設されました。この地が戦略的に重要な場所であったことがわかります。ソビエト連邦時代に入ると、豊富な地下資源を背景に、採鉱業や冶金業が発展し、カザフスタンにおける重要な工業都市としての地位を確立しました。

第二次世界大戦後には、第45収容地区（ラーゲリ）が設置され、シベリア抑留を受けた日本人収容者がこの地で過酷な強制労働を強いられました。この事実は、オスケメンの歴史において忘れてはならない一面です。

民族構成

住民の多くはロシア人であり、カザフ人の割合は30%以下です。これは、ソ連時代からの工業化の過程で、ロシア各地から労働者が移住してきた影響によるものと考えられます。近年では、カザフ人の人口増加もみられますが、依然としてロシア系住民が多数を占めています。

姉妹都市

オスケメンは、国際交流も盛んに行っており、以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

バブルイスク（ベラルーシ）
江陵市（大韓民国、2011年提携）
ブルサ（トルコ、2011年提携）
ヨクネアム（イスラエル、2012年提携）
バルナウル（ロシア、2012年提携）

これらの姉妹都市との交流を通じて、経済、文化、教育など、様々な分野での協力関係を深めています。

出身人物

オスケメン出身の著名人としては、以下のような人物がいます。

エフゲニー・パラディエフ
オリガ・リパコワ

関連項目

オスケメン市電

外部リンク

* 公式サイト

オスケメンは、過去の歴史と多様な文化が混ざり合う興味深い都市です。今後の発展が期待されます。

もう一度検索