オルシェグン・オバサンジョ

オルシェグン・オバサンジョ：ナイジェリアの変革を導いた指導者

オルシェグン・マシュー・オキキオラ・アレム・オバサンジョ（1937年3月5日 - ）は、ナイジェリアの軍人、政治家であり、第5代および第12代の大統領を務めました。ヨルバ族出身でキリスト教徒であり、ナイジェリアの歴史において重要な役割を果たしました。

生い立ちと軍歴

オバサンジョは、オグン州の農村地帯でヨルバ族の家庭に生まれました。小学校入学前は農作業を手伝い、その後、陸軍に入隊。工学を専門とし、コンゴ、イギリス、インドで任務に就きました。ナイジェリア内戦では、ビアフラ分離主義勢力との戦いで重要な役割を果たし、1970年には彼らの降伏を受け入れました。

国家元首として

1975年の軍事クーデター後、オバサンジョは軍事政権の一員となり、1976年にムルタラ・ムハンマドの暗殺後、国家元首に就任。予算削減や教育機会の拡大に取り組み、米国との連携を強化。南部アフリカにおける少数派支配に反対する勢力への支援も行いました。1979年には民政移管を実現し、シェフ・シャガリに政権を譲渡しました。

大統領への再選とアフリカ連合への貢献

1993年、サニ・アバチャによる軍事クーデター後、オバサンジョは逮捕・投獄されますが、1998年に釈放。1999年の大統領選挙で勝利し、大統領に返り咲きました。軍隊の非政治化、警察の増強、公共企業の民営化などを推進。2003年の選挙で再選を果たし、アフリカ連合の設立を積極的に支援し、2004年から2006年まで議長を務めました。

評価と批判

オバサンジョは、ナイジェリアの民主化とアフリカの協力促進に貢献したとして高く評価されています。一方で、汚職や人権侵害に関与したという批判も存在します。

その後

大統領退任後は、ナイジェリア国立公開大学で神学の博士号を取得。アフリカの角における平和維持活動など、国際的な舞台で活躍を続けています。2022年には、アフリカ連合の特使として、ティグレ紛争の停戦に向けた仲介役を務めました。

関連項目

* ボラ・イゲ

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