オーレル・ハーシュハイザー

オーレル・レナード・ハーシュハイザー4世について

オーレル・レナード・ハーシュハイザー4世（Orel Leonard Hershiser IV）は、1958年9月16日にニューヨーク州バッファローで生まれた元プロ野球選手です。彼は主に投手として知られ、名誉ある愛称「ブルドッグ」でファンに親しまれました。ハーシュハイザーは、特に1980年代にロサンゼルス・ドジャースでの活躍が印象的で、多くの記録や賞を手にしました。

プロ入りとドジャース時代

ハーシュハイザーは1979年のMLBドラフトでロサンゼルス・ドジャースに17巡目で指名され、プロ入りを果たしました。1983年にメジャーデビューを飾った後、1984年には4完封を記録し、先発投手としての地位を確立しました。同年、11勝8敗、防御率2.66という成績を収め、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票で3位に選出されました。

1985年には、19勝3敗防御率2.03を記録し、サイ・ヤング賞の投票でも3位にランクインしました。1987年には自身初のオールスターゲームに選出され、最終的に16勝という成績を残しました。1988年は特に際立つ年となり、23勝8敗、防御率2.26、15完投、8完封を記録し、リーグ最多勝のタイトルを獲得しました。さらに、ポストシーズンでは特に活躍し、ワールドシリーズでは2勝を挙げ、シリーズMVPにも輝きました。彼の59イニング連続無失点はMLB記録として今でも語り継がれています。

インディアンス時代

1989年にはクリーブランド・インディアンスに移籍し、再び輝きを取り戻しました。特に1995年のリーグチャンピオンシップシリーズでは、圧倒的な投球を披露し、MVPに選出されました。アトランタ・ブレーブスとのワールドシリーズでも先発投手として重要な役割を果たしましたが、チームは敗退しました。

ジャイアンツおよびメッツ時代

その後、1997年にサンフランシスコ・ジャイアンツに加入し、翌年にはニューヨーク・メッツで活躍しました。メッツでのシーズンでは、13勝を挙げてチームのワイルドカード獲得に貢献しました。この年は主にリリーフでの登板が多かったものの、重要な場面で力を発揮しました。

ジャイアンツでの契約と復帰

1999年に再びドジャースと契約しますが、衰えが目立つようになり、2000年には1勝5敗という成績でシーズンを終え、現役引退を決断しました。彼のキャリアは数々の栄誉に彩られており、サイ・ヤング賞やワールドシリーズMVPのほか、数々のゴールドグラブ賞やシルバースラッガー賞を獲得しました。

引退後の活動

引退後はテキサス・レンジャーズの投手コーチとしてコーチングキャリアを開始し、2002年から2005年までその役割を果たしました。その後はESPNの「Baseball Tonight」で解説者を務め、現在はスポーツネットLAでドジャースの専属解説者として活躍しています。

私生活と人物

ハーシュハイザー家の伝統により、長男には「オーレル」の名が付けられることが決まっており、彼は4世として家族の伝統を受け継いでいます。また、弟のゴードン・ハーシュハイザーもプロ野球選手を目指しましたが、メジャーにはたどり着けませんでした。彼はプロ野球界において、多くのファンに愛され続けている存在です。

もう一度検索