カオチュムトーン駅

カオチュムトーン駅：タイ南部における鉄道の要衝

カオチュムトーン駅は、タイ王国南部のナコーンシータンマラート県ロンピブーン郡に位置する、タイ国有鉄道南本線の重要な駅です。この駅は、県都ナコーンシータンマラート市を含む地域へのアクセスポイントとしての役割も担っています。

駅の概要

ロンピブーン郡は人口約8万4千人を擁する地域で、カオチュムトーン駅はその中心部に位置しています。駅は南本線とその支線であるナコーンシータンマラート支線の分岐点であり、二等駅に分類されます。しかし、その重要性から一部の急行列車も停車します。特急列車は停車しません。

1日あたり14本（7往復）の列車が発着し、その内訳は寝台急行が1往復、寝台快速が2往復、そして普通列車が4往復です。バンコクからの列車は全てクルンテープ駅（フワランポーン駅）を起点とし、カオチュムトーン駅までの乗車距離は797.06kmにも及びます。急行列車を利用した場合、所要時間は約13時間45分です。

歴史

カオチュムトーン駅は、南本線の延伸が進む中で1914年10月1日に開業しました。興味深いことに、同日にはナコーンシータンマラート支線も開業しており、当初から分岐駅としての役割を担っていました。バンコクからの南本線が当駅まで開通したのは、その約2年後の1916年9月1日です。

1914年10月1日：トゥンソン分岐駅 - パッタルン駅間（88.93km）が開業
1914年10月1日：カオチュムトーン分岐駅 - ナコーンシータンマラート駅間（35.01km）が開業

これらの開業は、タイ南部の鉄道網の発展において重要な一歩となりました。

駅の構造

カオチュムトーン駅は地上駅で、単式ホームと島式ホームを組み合わせた2面2線の構造を持っています。駅舎はホームに面しており、乗客はスムーズに乗り降りが可能です。

参考文献

この駅に関する情報は、以下の書籍にも掲載されています。

岡本和之　『タイ鉄道旅行』　（めこん、1993年）ISBN 4-8396-0080-5
杉本聖一　『魅惑のタイ鉄道』　（玉川新聞社、2000年）ISBN 4-924882-29-1
柿崎一郎　『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』　（京都大学学術出版会、2010年）ISBN 978-4-87698-848-8
渡邉乙弘　『タイ国鉄4000キロの旅』　（文芸社、2013年）ISBN 978-4-286-13041-5

関連項目

タイの鉄道駅一覧
タイ国有鉄道南本線

カオチュムトーン駅は、タイ南部の鉄道旅行において重要な役割を果たす駅であり、その歴史と構造は鉄道愛好家にとっても興味深いものです。

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