カテリーニ

カテリーニ：歴史と自然が織りなすギリシャの都市

カテリーニは、ギリシャの中央マケドニア地方、ピエリア県に位置する都市です。美しい自然と豊かな歴史に恵まれ、多くの観光客を魅了しています。

地理と交通

カテリーニは、ギリシャ神話で有名なオリンポス山と、エーゲ海に面したテルマイコス湾に挟まれたピエリア平原に位置しています。標高は14mと比較的低い場所にあり、肥沃な土地が広がっています。

交通の要衝としても知られており、ギリシャ第二の都市テッサロニキと首都アテネを結ぶ高速道路（GR-1/E75）が通過し、古代のオドス街道も通っていました。近年では、その地理的利点を活かして発展を遂げています。テッサロニキ、アテネ間を結ぶ都市間鉄道やローカル線も利用でき、バスのハブステーションも存在します。

地名の由来

カテリーニという地名の由来は定かではありません。13世紀頃の地図には「ハテラ」という名で記されており、19世紀のフランス人外交官フランソワ・プークヴィルは「カテリ・ハテラ」と記録しています。

有力な説としては、ギリシャ正教の聖人、アレクサンドリアのカタリナに由来するというものがあります。19世紀に街の東端に聖カタリナを祀る教会が建てられたこと、あるいは4世紀にカタリナ自身がこの地で暮らしていたという伝承が、その根拠とされています。この説は地元住民にも浸透し、20世紀初頭までは「アギア・アイカテリーニ」と呼ばれていましたが、後に略称の「カテリーニ」が定着しました。また、作曲家ミキス・テオドラキスの歌「To treno feugei stis okto」にもカテリーニが登場し、現在でも愛されています。

歴史

カテリーニは、1912年10月16日にオスマン帝国の支配から解放されました。しかし、第二次世界大戦中の1941年4月14日にはドイツ軍に占領され、4年後に解放されるという苦難の歴史も経験しています。

観光

カテリーニは、観光地としても魅力的な場所です。市内から6kmほどの場所には美しい海が広がり、海水浴やマリンスポーツを楽しむことができます。また、紀元前5世紀に築かれた古代都市ディオン（市内から17km）や、ヴェネツィア共和国が築いたプラタモン城塞なども人気の観光スポットです。

夏には、コリノス、パラリア、オリンピアキ・アクティ（カテリノスカーラ）などのビーチが国内外からの観光客で賑わいます。オリンポス山の麓にあるリトチョロの街へも20kmほどの距離です。

文化・スポーツ

カテリーニには、現在第二部リーグでプレイするピエリコスFCとエスニコス・カテリーニFCという2つのサッカークラブがあります。アレクサンドロス・ツィオリス、キリアコス・パパドプーロス、ステリオス・マレザスなど、多くの著名なサッカー選手を輩出しています。

姉妹都市

カテリーニは、以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

チャチャク（セルビア）
モースブルク（オーストリア）
マインタール（ドイツ）
スルグト（ロシア）

カテリーニは、歴史、自然、文化が調和した魅力的な都市です。ギリシャを訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

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