ピエリア県

ピエリア県は、ギリシャ共和国の中央マケドニア地方に位置する行政区であり、県都はカテリーニです。マケドニア地方の南部に位置し、同地方で最も小さな県です。この地域の名前は、古代のピエレス人に由来しています。

地理

ピエリア県は、南と南西をラリサ県、西をコザニ県、北をイマティア県とそれぞれ接しています。西にはピエリア山脈が連なり、東はテルマイコス湾に面しています。ギリシア神話に登場するオルペウスやムーサの故郷とされるピレウス山や、神々が住むとされた国内最高峰のオリンポス山があります。県内には、ディオン、ピドナ、プラタモナスといった歴史的な地域が点在しています。

気候

ピエリア県の気候は、夏は暑く、冬は比較的涼しい地中海性気候が主です。ただし、県の中央部や西部、ピエリア山脈、オリンポス山周辺では、厳しい冬の気候となります。

主要な都市・集落

県内で最大の都市はカテリーニで、人口は5万人を超えています。他の主要都市としては、リトホロ、エギニオ、レプトカリア、コリノスなどがあります。

カテリーニ：50,510人
リトホロ：6,697人
エギニオ：4,280人
レプトカリア：4,225人
コリノス：4,054人

歴史

古代、ピエリアにはトラキア系の人々であるピエリア人が居住していました。彼らはオリンポス山の麓の丘陵地や平野で生活していました。その後、マケドニア王国、ローマ帝国、ビザンツ帝国の支配を経て、オスマン帝国の統治下に入りました。1821年のギリシャ独立戦争では、ピエリアの住民もオスマン帝国に対して蜂起しましたが、ギリシャ王国への編入は認められず、1913年のバルカン戦争によって初めてギリシャ領となりました。1947年まではテッサロニキ県の一部でしたが、その後独立した県となりました。ギリシャ領となってからは、農業や商業において発展を遂げました。

希土戦争後には、小アジアから多くのギリシャ人が移住し、ネア・トラペズンダやネア・エフェスといった集落が建設されました。この時期には道路の舗装やカテリーニの電化が進められました。第二次世界大戦とギリシャ内戦後、ピエリア県は再建されましたが、県外へ移住する人々も多くいました。1960年には県内全域に電気が供給され、インフラ整備が進められました。2007年には豪雨による被害を受けています。

行政区画

ピエリア県は、カリクラティス改革により、複数の市（ディモス）から構成されています。以前は、旧自治体（ディモティキ・エノティタ）が基礎自治体として存在していました。現在の市は、旧自治体を統合したものです。

交通

ピエリア県には、以下の主要な道路が通っています。

国道1号線（欧州自動車道路E75号線）
国道13号線

スポーツ

ピエリア県には、ピエリコスFCというサッカークラブがあります。

外部リンク

Greek Mountain Flora
Pieria Tourism
Pieria Hotels Guide
http://www.culture.gr/maps/macedon/pieria/pieria.html
http://www.plefsis.gr/pieria.htm
http://www.mpa.gr/specials/olympus/pieria.html
http://users.pie.sch.gr/amgr1/pieria_photos.htm

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