カルロス・リベロ

カルロス・ルイス・リベロ・ミラン：ベネズエラの強打者

カルロス・ルイス・リベロ・ミラン（Carlos Luis Rivero Milan）は、1988年5月20日生まれ、ベネズエラ・ララ州出身のプロ野球選手です。内野手として、右投右打で、その長打力と強肩を生かした守備力が持ち味です。

プロ入りからマイナーリーグ時代

2005年にクリーブランド・インディアンスと契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。2010年までインディアンス傘下のマイナーリーグで経験を積みます。その後、2011年にはフィラデルフィア・フィリーズ、2012年と2013年にはワシントン・ナショナルズの傘下でプレーしました。元々は遊撃手として強肩を生かしていましたが、後に三塁手としても活躍し、左翼を守ることもありました。

レッドソックスでのメジャーデビュー

2013年12月4日、ボストン・レッドソックスと契約。2014年はAA級ポートランド・シードッグスでシーズンを迎え、その後AAA級のポータケット・レッドソックスに昇格しました。シーズン序盤は苦戦しましたが、6月には打率.319、出塁率.375を記録、7月には打率.429と好調を維持し、8月25日にはザンダー・ボガーツの故障者リスト入りに伴い、メジャー契約を結びました。8月29日のタンパベイ・レイズ戦でメジャーデビューを果たし、代打で四球を選びました。この年はメジャーで4試合に出場しました。

マリナーズ、そしてレッドソックスへ復帰

2014年11月3日にウェイバー公示を経てシアトル・マリナーズへ移籍。その後FAとなり、マイナー契約で再契約。2015年8月9日に金銭トレードでボストン・レッドソックスに復帰しました。オフにFAとなっています。

ダイヤモンドバックス傘下からヤクルトへ

2015年11月18日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約。2017年はAAA級リノ・エーシズで好成績を残しましたが、メジャー昇格の機会はなく、自由契約となりました。

2017年7月6日、東京ヤクルトスワローズへの入団が決定。7月25日の中日ドラゴンズ戦でNPB初本塁打を記録するなど活躍を見せましたが、シーズン全体の成績は打率.215、6本塁打、21打点にとどまり、同シーズン限りで退団しました。

メキシカンリーグでの活躍と悲劇

2018年3月20日、リーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボルのティフアナ・ブルズに入団。その後のウィンターリーグでは、カルデナレス・デ・ララに所属しました。しかし、2018年12月6日、遠征先からの帰宅中に自身が運転する自動車が強盗によって意図的に設置された岩に衝突。同乗していたホセ・カスティーヨ内野手とルイス・バルブエナ内野手が死亡するという悲劇に見舞われ、自身も重傷を負いました。精神的ショックを受けながらも、同月15日には試合に復帰し、18日には復帰後初安打を放ちました。

2019年4月3日にはレオン・ブラボーズと契約。同年は109試合に出場し、打率.336、24本塁打、91打点の好成績を収めました。2020年にはラグナ・ユニオン・コットンファーマーズへ移籍しましたが、新型コロナウイルスの影響でシーズンが中止となりました。

2021年は65試合に出場し、打率.270、11本塁打、53打点という成績でシーズンを終え、退団。2022年にはレオン・ブラボーズに復帰し、同年7月にはアグアスカリエンテス・レイルロードメンへ移籍しました。

プレースタイル

長打力が魅力の強打者であり、強肩を生かした守備力も持ち味です。2016年には3Aで三塁手としてゴールドグラブ賞を受賞しています。また、一塁手もこなすことができます。

カルロス・リベロは、その卓越した才能と不屈の精神で、様々なリーグで活躍を続けるベネズエラを代表する野球選手の一人です。

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