キョウ口区

礄口区（チャオコウく）

礄口区は、中国湖北省武漢市に位置する市轄区であり、漢口三区の一つです。市街地の北西部に位置し、長江と漢水の合流地点という地理的特徴を持っています。その歴史は古く、明代には漢口の発祥地となりました。

概要

礄口区は、東経114°9′～114°17′、北緯30°34′～30°38′の範囲に位置し、東西湖区、江漢区、漢陽区と隣接しています。面積は約40.06km²または41.46km²で、11の街道を管轄しています。常住人口は86.71万人です。

政治

礄口区には、中国共産党礄口区委員会、礄口区人民政府、礄口区人民代表大会など、様々な政治機関があります。それぞれの機関が、区の運営において重要な役割を担っています。

中国共産党礄口区委員会: 区の指導機関であり、区委書記が首長を務めます。
礄口区人民政府: 区の行政機関であり、区長が行政上の長です。
礄口区人民代表大会: 区の議決機関であり、区議会に相当します。
中国人民政治協商会議武漢市礄口区委員会: 政治協議機関です。
礄口区監察委員会: 監察機関です。
礄口区人民法院: 司法機関であり、地方裁判所に相当します。
礄口区人民検察院: 検察機関であり、地方検察庁に相当します。

行政区画

礄口区は、以下の11の街道を管轄しています。

沿革

礄口区の歴史は、明代に漢江が長江に合流する地点が変化したことに始まります。この地は、商業の中心地として発展し、漢口の形成に重要な役割を果たしました。清代には、漢口が行政的に漢陽から分割され、さらに発展を遂げました。

中華民国時代には、夏口県が漢口市に改編され、礄口区内の地域は漢口市や漢口特別市に所属しました。

中華人民共和国成立後、1949年に武漢が解放され、1952年に礄口区が成立しました。その後、行政区画の変更や合併を経て、現在の形に至っています。

区内の地域

2016年末現在、礄口区は11の街道、127の社区住民委員会、1の村民委員会を管轄しています。

人口

2016年時点の常住人口は86.71万人で、戸籍人口は524620人です。高齢化率は15.29%であり、平均寿命は80.67歳です。

地理と気候

礄口区は、江漢沖積平野に位置し、平坦な地形が特徴です。かつては河川と湖沼地帯でありましたが、土砂の堆積により陸地化しました。気候は温暖湿潤気候で、夏は高温多雨、冬は寒冷です。

経済

2016年の域内GDPは599.36億元で、第二次産業と第三次産業がそれぞれ140.66億元、458.70億元です。第三次産業が経済の中心となっています。登録失業率は3.3%です。

教育

区内には、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等専門学校が設置されています。大学としては、華中科技大学同済医学院、中国地質大学（武漢）漢口キャンパスなどがあります。

主な教育機関:

大学: 華中科技大学同済医学院、中国地質大学（武漢）漢口キャンパス、湖北警官学院、中国人民解放軍海軍工程大学
* 高等学校: 武漢市第二十六中学、武漢市第十一中学、武漢市第四中学など

交通

礄口区内には、空港はありませんが、武漢天河国際空港へのアクセスは便利です。鉄道は、滬漢蓉旅客専用線、京広線、漢丹線が通過しています。武漢地下鉄1号線、3号線、6号線も利用可能です。長距離バスターミナルも設置されています。

施設

文化施設

文化館や図書館があります。区立図書館の蔵書数は27万冊です。

公園

張畢湖公園、竹葉海湿地公園、武漢園博園など、多数の公園があります。

商業施設

解放大道や中山大道沿いに商業施設が集中しており、武漢広場商圏は特に有名です。

病院

多数の医療機関があり、華中科技大学同済医学院附属武漢同済医院、華中科技大学同済医学院附属武漢普愛医院など、三級病院も複数あります。

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