漢丹線

漢丹線

漢丹線は、中国の湖北省に位置し、武漢市と丹江口市を結ぶ重要な鉄道路線です。この路線は、中国国鉄が運営しており、地域間の交通と物流を支える大動脈としての役割を果たしています。

概要

漢丹線は、京広線の漢西駅から分岐し、北西方向に進みます。途中、随州市を経由し、襄陽市（旧称：襄樊市）で焦柳線と交差します。さらに、老河口東駅からは丹江口市へと至ります。襄樊～老河口東間は襄渝線と路線を共有しており、武漢～襄樊間は襄渝線と合わせて、武漢と重慶を結ぶ幹線の一部を構成しています。

路線のうち、漢西/漢口～老河口東間は複線電化されており、老河口東～丹江間は単線非電化となっています。全線は416km（漢西～丹江間）で、武漢鉄路局が管轄しています。

歴史

開通までの道のり

1958年9月、湖北省委員会は漢口～丹江口間に地方鉄道を建設することを決定し、漢丹鉄路修建指揮部が設立されました。同年10月には、路線の東西両端から建設工事が開始されました。

しかし、1959年5月には、農繁期に入り、資金も不足したため、東側の武漢～襄樊間の工事は一時中断されました。一方、西側の襄樊～丹江口間では工事が継続され、1960年6月1日に開通しました。1960年2月には、資金と人員が集められ、東側の工事が再開し、年末には路盤が完成しました。

1961年11月には随県まで、1962年3月には唐県鎮まで建設が進められましたが、残りの唐県鎮～襄樊間は再び工事が中止されました。1963年1月には、東側の区間が湖北省地方鉄道から国営に移管され、1965年3月に残りの区間の工事が再開されました。同年10月には全線が開通し、1966年1月1日には開通式典が開催されました。同時に、襄樊～丹江口間も国営に移管されました。

開通後

1973年10月19日には襄渝線が全線開通し、1978年6月1日に漢丹線は正式に営業を開始しました。2002年9月には、単線のまま最高速度が時速140kmに向上しました。2004年12月には武漢～襄樊間、2005年7月6日には襄樊～老河口東間で複線化工事が開始されました。

2007年1月28日には漢口～新溝間が複線化され、2008年8月11日には隔蒲～雲夢間、8月27日には棗陽～琚湾間が複線化されました。2009年6月には武漢～襄樊間全線が複線化され、7月28日には電化が完了。さらに、10月31日には襄渝線の複線電化に伴い、襄樊～老河口東間も複線電化されました。2010年9月13日には、武漢～襄樊間の全ての踏切が立体化されました。

老河口東～丹江間については、2000年に旅客輸送が停止され、現在は貨物輸送のみが行われています。ただし、この区間の複線電化も計画されています。

接続路線

漢丹線は、以下の路線と接続しています。

漢西駅：京広線
漢口駅：京広線、合武線
長江埠駅：長荊線
厲山駅：小厲連絡線経由で寧西線小林駅に接続
襄樊駅：焦柳線、襄渝線
老河口東駅：襄渝線

駅一覧

(駅一覧は省略)

出典

(出典は省略)

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