キララちゃん

土浦市コミュニティバス「キララちゃん」について

「キララちゃん」は、茨城県土浦市で特定非営利活動法人「まちづくり活性化土浦」が運行するコミュニティバスです。2005年3月に試験運行を開始し、2007年4月より本格運行に移行しました。地域商業の活性化と住民の利便性向上を目的として、土浦市中心部とその周辺地域をカバーしています。

概要

土浦市の中心市街地の回遊性を高めることを目指し、バスとタクシーの2つの形態で運行しています。当初は中心部の商業活性化を目的としていましたが、運行開始後、周辺住宅地と駅間の利用が多いことが判明したため、利用状況に合わせて車両を調整しました。商業活性化の試みは、かつて土浦商工会議所が実施していた「無料買い物バス」のコンセプトを引き継いでいます。

バスの車体には、土浦キララまつりのイメージキャラクターである「キララちゃん」が描かれており、2009年には着ぐるみも制作されました。運行は関東鉄道が受託しており、以前はAコースのみ土浦地区タクシー協同組合が担当していました。

運賃

全コース均一運賃で、以下の通りです。

大人: 150円
小学生: 80円
障がい者、介助者、未就学児: 無料

支払い方法は、現金、地域通貨「キララ」、または専用回数券が利用可能です。

乗車券類

専用一日乗車券: 大人300円、小学生150円
専用回数券: 150円券22枚綴り3,000円など

これらの乗車券類は車内で購入できます。関東鉄道の路線バス回数乗車券は利用できません。

地域通貨「キララ」

「キララちゃん」の利用促進のため、地域通貨「キララ」と連携した取り組みがあります。バス乗車時に発行される「当日乗車証明券」を協賛店舗で提示し、1,000円以上の買い物をすると100キララがもらえます。このキララは、次回の乗車運賃として利用可能です。地域通貨キララは、NPO法人まちづくり活性化バス土浦事務局で購入できます。

現行路線

以下は主要停留所のみ記載します。詳細は公式サイトをご参照ください。

Aコース 市民会館循環

土浦市街と真鍋地区南部を結ぶ路線で、病院や市民会館へのアクセスに便利です。当初はタクシーで運行されていましたが、現在は小型バスが使用されています。

A-1 右回り: 土浦駅西口 → 商工会議所 → 真鍋一丁目 → クラフトシビックホール → ピアタウン → りんりんポート土浦入口 → 土浦駅東口 → 港町中央 → 土浦駅西口
A-2 左回り: 土浦駅西口 → 港町中央 → 土浦駅東口 → りんりんポート土浦入口 → ピアタウン → クラフトシビックホール → 商工会議所 → 土浦駅西口

Bコース 亀城公園循環

土浦市街と高津地区北部を結ぶ路線です。住宅地や病院へのアクセスを提供しています。試験運行時から運行されており、関東鉄道が小型バスで運行しています。

B-1 右回り: 土浦駅西口 → 霞ヶ浦医療センター → 生田町東 → 土浦一中 → 亀城公園前 → まちかど蔵 → 土浦駅西口
B-2 左回り: 土浦駅西口 → 裁判所前 → 亀城公園前 → 土浦一中 → 生田町東 → 霞ヶ浦医療センター → 土浦駅西口

Cコース 霞ヶ浦循環

土浦市街と郊外の住宅地、霞ヶ浦総合公園を結ぶ路線です。新興住宅地や行楽地へのアクセスを提供しています。当初はタクシーで運行されていましたが、現在は小型バスが運行しています。

C-1 右回り: 土浦駅西口 → コープつちうら → 霞浦の湯 → 水郷体育館 → 大岩田団地入口 → 富士崎町 → 土浦駅西口
C-2 左回り: 土浦駅西口 → 富士崎町 → 大岩田団地入口 → 水郷体育館 → 霞浦の湯 → 桜町一丁目 → 土浦駅西口

車両

小型バスには、三菱ふそう・エアロミディMEや日野・ポンチョが使用されています。タクシーには日産・キャラバンが使用されていました。

関連項目

生活バスよっかいち: NPO法人によるコミュニティバスの先例
醍醐コミュニティバス: 市民団体による自主運行のコミュニティバス
ドーナツ化現象: 郊外化と都市部の衰退
茨城観光自動車: 廃業したバス会社
ジェイアールバス関東土浦支店
近隣市町村のコミュニティバス
つちまるバス（土浦市荒川沖地区）
かっぱ号（牛久市）
つくバス（つくば市）

出典

まちづくり活性化バス『キララちゃん』
土浦市公共交通案内

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