キルッコヌンミ

キルッコヌンミ（フィンランド語: Kirkkonummi、スウェーデン語: Kyrkslätt）は、フィンランド南部、ウーシマー県に位置する市です。ヘルシンキ郡に属し、首都ヘルシンキの西側に隣接しています。市名は「荒野の教会」を意味し、その名の通り、豊かな自然に囲まれています。

地理と特徴

キルッコヌンミは、ヘルシンキ首都圏の外側に位置し、エスポー、ヴィヒティ、シウンティオといった市町村と接しています。ヘルシンキ中心部からは約30kmと近く、多くの住民が電車やバスを利用して通勤しています。

市内で人口が集中しているのは、キルッコヌンミ中心部、マサラ地区、ヴェイッコラ地区、カントヴィーク地区、そして海軍駐屯地があるウプンニエミ地区です。これらの地区以外にも、小さな集落が点在しています。地形的には、ポルッカラ半島とウプンニエミ半島の2つの半島が特徴的で、特にポルッカラ半島はバルト海を渡る渡り鳥の重要な通過地点となっています。また、キルッコヌンミ周辺は平野が広がっており、ヘルシンキとトゥルクを結ぶ鉄道からは、数多くの美しい湖を眺めることができます。これらの湖の多くは、手つかずの自然が残されています。

歴史

キルッコヌンミには、石器時代から人々が生活していた痕跡が残されており、その時代に描かれた岩絵などが発見されています。これらの岩絵を最初に発見したのは、作曲家のジャン・シベリウスだったとされています。また、1945年から1956年までの間、キルッコヌンミの南半分はソ連の支配下に置かれていました。この時期の名残として、軍事基地に使われた塹壕や飛行場跡などが今も残っています。

見どころ

キルッコヌンミには、歴史的、文化的に重要な建造物が数多く存在します。その代表的なものとして、市中心部にある中世に建てられた石造りの教会や、フヴィットラスク地区にある建築家エリエル・サーリネンの邸宅などが挙げられます。これらの建造物は、キルッコヌンミの歴史と文化を物語っています。

姉妹都市

キルッコヌンミは、以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

スンドビーベリ（スウェーデン）
パルディスキ（エストニア）

外部リンク

キルッコヌンミ自治体公式サイト
キルッコヌンミ・ガイド'>キルッコヌンミ・ガイド
* Söderskär and Långören Archipelago | Ramsar

キルッコヌンミは、その豊かな自然、歴史、そして文化が魅力の市です。ヘルシンキからのアクセスも良く、日帰り旅行や長期滞在にもおすすめです。ぜひ一度、訪れてみてください。

もう一度検索