クズロルダ

クズロルダ（Қызылорда）は、カザフスタン共和国に位置する都市であり、クズロルダ州の州都として知られています。人口は約16万人を数え、地域の中核都市としての役割を担っています。

ロシア語ではキジロルダ（Кзыл-Орда）と呼ばれ、ラテン文字表記ではQyzylorda、またはロシア語に準じてKyzylorda、Kyzyl-Ordaと表記されることもあります。

気候

クズロルダは、ケッペンの気候区分において砂漠気候に分類されます。年間を通して気温の変動が大きく、冬季は厳しい寒さに見舞われ、夏季は非常に高温となるのが特徴です。降水量は比較的少なく、秋から冬にかけてわずかに増加する傾向があります。冬には降雪も見られ、特に1月は降雪日数が多くなります。

歴史

クズロルダの歴史は、1820年にコーカンド・ハン国によって建設されたアク・メチェト要塞に遡ります。当時、ヤクブ・ベクという軍人がこの要塞の司令官を務めていました。1853年、ワシリー・ペロフスキー将軍率いるロシア軍によって占領されるまで、コーカンド・ハン国の支配下にありました。

ロシア軍による占領後、アク・メチェト要塞はペロフスキー要塞と改名されました。その後、1867年まではペロフスク、1920年まではアク・メチェトと呼ばれていましたが、1925年に現在のクズロルダという名称に変更されました。クズロルダとは、カザフ語で「赤い中心」または「赤い宮殿」を意味します。

現在のクズロルダは、カザフスタンの重要な都市の一つとして、経済、文化、教育の中心地となっています。歴史的な背景と豊かな文化を持ち合わせ、観光地としても注目されています。

外部リンク

クズロルダ公式ページ（カザフ語）（英語）（ロシア語）
クズロルダ・フォーラム・ドットコム （カザフ語）

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