グッドモーニング (バラエティ番組)
1984年4月16日から1986年9月22日まで、テレビ朝日系列で放送された深夜のバラエティ番組、それが『グッドモーニング』です。当時のテレビ朝日深夜帯において、「田辺エージェンシー制作協力枠」、通称「田辺枠」と呼ばれる番組群の一つとして位置づけられていました。放送は毎週月曜日の深夜、正確には日付が変わった火曜日の未明に行われ、その時間は初回から1985年9月までは深夜0時25分から、1985年10月以降は深夜0時20分からと、いずれも30分間の番組でした。番組が放送されていた関東地方では、この後を引き継ぐ形で『CNNデイウォッチ』や『若原瞳のラブリー10』といった番組が続いていました。
番組の最大の特徴は、「世界一早いモーニングショー」というユニークなコンセプトを掲げていた点にあります。番組冒頭には朝の挨拶である「お早うございます」という言葉が発せられ、番組中にはリアルタイムの時刻表示が挿入されるなど、あたかも早朝の情報番組であるかのような体裁を装っていました。しかし、そのコンセプトとは裏腹に、実際の内容はお色気や笑いを主体とした、深夜番組らしいものでした。中でも注目を集めたのは、セクシーアイドルユニットの先駆けとも評されるオナッターズの登場です。その他にも、「てん・ぱい・ぽん・ちん体操」やパントマイムなど、独特な企画やコーナーが展開されました。
番組を象徴するコーナーの一つに、「てん・ぱい・ぽん・ちん体操」があります。このコーナーでは、エアロビクスのインストラクターに扮した水島裕子が模範演技を披露しました。彼女はタンクトップにホットパンツという露出度の高い衣装で、ノーブラであることも当時話題となりました。コーナーで使用される音楽も意味深な歌詞を含んでおり、体操は当初スタジオで撮影されていましたが、番組後期には過酷な自然環境下や、その週のニュースで話題になった事件現場など、意外な場所でのロケーション撮影が多くなりました。このコーナーには、体操の歌唱を担当していた三ツ矢雄二がゲスト出演した回や、巨体のウガンダが普段とは異なるキレのあるブレイクダンスを見せた時期もありました。また、遠藤美和による「てん・ぱい・ぽん・ちん体操第二」も試みられましたが、こちらは数回で終了しています。
他にも特徴的なコーナーがありました。「ピクチャーサーチ天気予報」は、南麻衣子が天気予報を伝えるコーナーでしたが、天気の内容よりも、南麻衣子自身にカメラの焦点が当たるという演出がなされていました。また、「今日の酔っぱらい」というコーナーは、他局のプロ野球ニュースのテーマ曲を借用し、繁華街で酔っぱらった人々の面白い言動や様子を街頭ロケで紹介する企画でした。
番組には多彩な出演者が登場しました。メインメンバーとしては、現在大島さと子として活躍する大島智子や、とんねるずの当時のマネージャーと関わりのあった白石英二郎がいました。番組の人気を牽引したセクシーアイドルユニットのオナッターズは、南麻衣子（愛称：マニー）、小川菜摘（愛称：ナニー）、深野晴美（愛称：ハニー）の3人組でした。その他、水島裕子、初期にMCを務めた綾田俊樹やウガンダ、そして「昼下情事先生」として個性的なキャラクターを見せた中村ゆうじ（現：中村有志）が出演。津川俊之、遠藤美和、古城千夏子、松田典裕、山ノ内弘美、深見倫子、三浦万季といった面々も番組を盛り上げました。
番組を彩った楽曲も印象的でした。オープニングには、アル・ジャロウの楽曲「モーニン」のインストゥルメンタルバージョン（デヴィッド・フォスターによる編曲）が使用されました。エンディングには、オナッターズの楽曲が複数起用され、「恋のバッキン！」、「モッコシモコモコ（しゅき しゅき ダーリン）」、「水平線のマーメイド」、「レッツゴー!ヨコシマ」などが使われました。オナッターズの楽曲の他にも、パイナップルプリンセス、ややの「夜霧のハウスマヌカン」、三木原かおりの「酔いっぱり」といった曲が使用されました。「てん・ぱい・ぽん・ちん体操」の歌は三ツ矢雄二が担当し、楽曲は作詞・作曲・編曲を佐々木勝俊が変名を用いて手掛けていました。「今日の酔っぱらい」コーナーのテーマ曲は、ジェームスラストバンドの「バイブレーション」でした。
『グッドモーニング』は1986年9月にその歴史に幕を閉じました。番組終了後、テレビ朝日の深夜における田辺エージェンシー制作協力枠は、金曜日の『タモリ倶楽部』を残し、その多くが日本テレビへと移動しました。日本テレビでは、深夜0時台後半に新たなコンプレックス枠『HEN'D24 1/2』が設けられ、その月曜日枠としてスタートした『プレイボーヤクラブ』に、当番組の一部コンセプトや出演者（特に中村有志）が引き継がれる形となりました。『プレイボーヤクラブ』は翌年9月まで1年間放送されました。
番組制作には、玉井冽、矢頭浩、鈴木桂、佐々木勝俊といった構成作家陣に加え、技術、照明、カメラ、音声、音響効果、美術、編集、タイムキーパーなど、多くの専門スタッフが携わりました。制作進行は田辺エージェンシーの立原賢三やD3 Companyの新井義春、ディレクターはD3 Companyの窪田豊、多田羅敬二や、小河原均らが務めました。プロデューサーと演出は湧口義輝と岩村紀明が担当。企画制作は田辺エージェンシーの田辺昭知と皇達也、制作協力は田辺エージェンシー、制作著作はテレビ朝日でした。
ネット局としては、基幹局であるテレビ朝日を始め、北海道テレビ、東日本放送、静岡県民放送（現在の静岡朝日テレビ）が同時ネットで放送。名古屋テレビやサンテレビ、広島ホームテレビは数週遅れで放送されていました。
『グッドモーニング』が終了した後も、コンセプトを同じくする深夜番組が登場しています。1988年にはMBSラジオで「日本一早いモーニングショー」を銘打った深夜番組『Radio THIS』が、1990年には関西テレビで同様の触れ込みの深夜テレビ番組『ナイトモーニン』が放送されました。なお、2013年以降にテレビ朝日系列で放送されている朝の情報番組『グッド!モーニング』とは、名称が同じであるものの、直接的な関連はありません。
番組の最大の特徴は、「世界一早いモーニングショー」というユニークなコンセプトを掲げていた点にあります。番組冒頭には朝の挨拶である「お早うございます」という言葉が発せられ、番組中にはリアルタイムの時刻表示が挿入されるなど、あたかも早朝の情報番組であるかのような体裁を装っていました。しかし、そのコンセプトとは裏腹に、実際の内容はお色気や笑いを主体とした、深夜番組らしいものでした。中でも注目を集めたのは、セクシーアイドルユニットの先駆けとも評されるオナッターズの登場です。その他にも、「てん・ぱい・ぽん・ちん体操」やパントマイムなど、独特な企画やコーナーが展開されました。
番組を象徴するコーナーの一つに、「てん・ぱい・ぽん・ちん体操」があります。このコーナーでは、エアロビクスのインストラクターに扮した水島裕子が模範演技を披露しました。彼女はタンクトップにホットパンツという露出度の高い衣装で、ノーブラであることも当時話題となりました。コーナーで使用される音楽も意味深な歌詞を含んでおり、体操は当初スタジオで撮影されていましたが、番組後期には過酷な自然環境下や、その週のニュースで話題になった事件現場など、意外な場所でのロケーション撮影が多くなりました。このコーナーには、体操の歌唱を担当していた三ツ矢雄二がゲスト出演した回や、巨体のウガンダが普段とは異なるキレのあるブレイクダンスを見せた時期もありました。また、遠藤美和による「てん・ぱい・ぽん・ちん体操第二」も試みられましたが、こちらは数回で終了しています。
他にも特徴的なコーナーがありました。「ピクチャーサーチ天気予報」は、南麻衣子が天気予報を伝えるコーナーでしたが、天気の内容よりも、南麻衣子自身にカメラの焦点が当たるという演出がなされていました。また、「今日の酔っぱらい」というコーナーは、他局のプロ野球ニュースのテーマ曲を借用し、繁華街で酔っぱらった人々の面白い言動や様子を街頭ロケで紹介する企画でした。
番組には多彩な出演者が登場しました。メインメンバーとしては、現在大島さと子として活躍する大島智子や、とんねるずの当時のマネージャーと関わりのあった白石英二郎がいました。番組の人気を牽引したセクシーアイドルユニットのオナッターズは、南麻衣子（愛称：マニー）、小川菜摘（愛称：ナニー）、深野晴美（愛称：ハニー）の3人組でした。その他、水島裕子、初期にMCを務めた綾田俊樹やウガンダ、そして「昼下情事先生」として個性的なキャラクターを見せた中村ゆうじ（現：中村有志）が出演。津川俊之、遠藤美和、古城千夏子、松田典裕、山ノ内弘美、深見倫子、三浦万季といった面々も番組を盛り上げました。
番組を彩った楽曲も印象的でした。オープニングには、アル・ジャロウの楽曲「モーニン」のインストゥルメンタルバージョン（デヴィッド・フォスターによる編曲）が使用されました。エンディングには、オナッターズの楽曲が複数起用され、「恋のバッキン！」、「モッコシモコモコ（しゅき しゅき ダーリン）」、「水平線のマーメイド」、「レッツゴー!ヨコシマ」などが使われました。オナッターズの楽曲の他にも、パイナップルプリンセス、ややの「夜霧のハウスマヌカン」、三木原かおりの「酔いっぱり」といった曲が使用されました。「てん・ぱい・ぽん・ちん体操」の歌は三ツ矢雄二が担当し、楽曲は作詞・作曲・編曲を佐々木勝俊が変名を用いて手掛けていました。「今日の酔っぱらい」コーナーのテーマ曲は、ジェームスラストバンドの「バイブレーション」でした。
『グッドモーニング』は1986年9月にその歴史に幕を閉じました。番組終了後、テレビ朝日の深夜における田辺エージェンシー制作協力枠は、金曜日の『タモリ倶楽部』を残し、その多くが日本テレビへと移動しました。日本テレビでは、深夜0時台後半に新たなコンプレックス枠『HEN'D24 1/2』が設けられ、その月曜日枠としてスタートした『プレイボーヤクラブ』に、当番組の一部コンセプトや出演者（特に中村有志）が引き継がれる形となりました。『プレイボーヤクラブ』は翌年9月まで1年間放送されました。
番組制作には、玉井冽、矢頭浩、鈴木桂、佐々木勝俊といった構成作家陣に加え、技術、照明、カメラ、音声、音響効果、美術、編集、タイムキーパーなど、多くの専門スタッフが携わりました。制作進行は田辺エージェンシーの立原賢三やD3 Companyの新井義春、ディレクターはD3 Companyの窪田豊、多田羅敬二や、小河原均らが務めました。プロデューサーと演出は湧口義輝と岩村紀明が担当。企画制作は田辺エージェンシーの田辺昭知と皇達也、制作協力は田辺エージェンシー、制作著作はテレビ朝日でした。
ネット局としては、基幹局であるテレビ朝日を始め、北海道テレビ、東日本放送、静岡県民放送（現在の静岡朝日テレビ）が同時ネットで放送。名古屋テレビやサンテレビ、広島ホームテレビは数週遅れで放送されていました。
『グッドモーニング』が終了した後も、コンセプトを同じくする深夜番組が登場しています。1988年にはMBSラジオで「日本一早いモーニングショー」を銘打った深夜番組『Radio THIS』が、1990年には関西テレビで同様の触れ込みの深夜テレビ番組『ナイトモーニン』が放送されました。なお、2013年以降にテレビ朝日系列で放送されている朝の情報番組『グッド!モーニング』とは、名称が同じであるものの、直接的な関連はありません。
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