グラン・カナリア空港

グラン・カナリア空港

グラン・カナリア空港（Aeropuerto de Gran Canaria）は、スペイン領カナリア諸島のグラン・カナリア島東部に位置する国際空港です。IATAコードはLPA、ICAOコードはGCLPで、Aenaが所有・運営しています。年間旅客数ではスペイン国内6位、運航便数と貨物取扱量では5位を誇る、非常に重要な空港です。

概要

空港は、ラス・パルマスから19km南のガンド湾に面しています。2本の滑走路（3100m）を有し、西アフリカ（モロッコ、西サハラ、モーリタニア、セネガル、カーボベルデなど）や大西洋のマデイラ諸島、アゾレス諸島への乗り継ぎ拠点として機能しています。

ビンテル・カナリア、カナリーフライ、ライアンエアー、ノルウェージャン・エア・インターナショナル、ブエリング航空がハブ空港として利用しており、冬季にはTUIフライ・ドイッチュランドとTUIフライ・ノルディックがカーボベルデとガンビアへのチャーター便の拠点として使用しています。 グランカナリア島は、2つの空港があるテネリフェ島に次ぐ、カナリア諸島からの乗客数が2番目に多い島です。

2014年には、年間旅客数が1,030万人を超え、カナリア諸島で1位、スペイン全体でも5位の多さでした。

歴史

1930年4月7日に開港し、当初は空軍施設として利用されていました。開港後、カナリア諸島への主要な玄関口として発展し、旅客と貨物の両面で重要な役割を担うようになりました。

1946年：旅客ターミナルがオープン（建設に2年を要した）。
1948年：滑走路が建設。
1957年：駐機場が完成。
1963年：駐車場を設置、ターミナルを拡大、VASISを設置。
1966年：新しい管制塔が建設。
1973年：現在のターミナルがオープン。
1980年：2本目の滑走路が完成。
1988年：ビンター・カナリアがグラン・カナリア空港を拠点とすることを発表。
1991年：ターミナルをさらに拡大。
1997年：グラン・カナリア空港から、オービタル・サイエンシズ社のスターゲイザーに搭載されたペガサスロケットにより、小型衛星が打ち上げ。
2011年：NASAのスペースシャトル計画終了まで、緊急着陸地点として指定。
2015年：大規模な改修を実施。手荷物受取所のベルトコンベアを16から24に、チェックインカウンターを96から132に、ゲート数を最大40に増設。

就航路線

(就航路線に関する情報は、常に変動するため、最新の情報は空港の公式ウェブサイト等でご確認ください。)

事件・事故

1977年3月27日：爆破予告により、到着予定の旅客機がテネリフェ空港へダイバート。この事件が、後に発生するテネリフェ空港ジャンボ機衝突事故の一因となりました。
2008年8月20日：スパンエアー5022便が、マドリード＝バラハス空港で離陸に失敗。グラン・カナリア空港行きの便でした（詳細はスパンエアー5022便離陸失敗事故を参照）。

外部リンク

* Gran Canaria Airport - 空港運営会社 (Aena) によるウェブサイト （英語）（スペイン語）（ドイツ語）

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