グローバル・オナード・クラウン

グローバル・オナード・クラウン（GHC）とは

グローバル・オナード・クラウン（Global Honored Crown、略称：GHC）は、プロレスリング・ノアが管理・認定するチャンピオンベルトの名称であり、同団体の象徴とも言える王座です。

概要

2001年4月15日にGHCは発足し、同日には初代GHCヘビー級王座決定トーナメント決勝戦が行われ、三沢光晴選手が初代王者となりました。その後、GHCジュニアヘビー級王座とGHCタッグ王座が2001年に、GHCジュニアヘビー級タッグ王座が2003年に、GHCナショナル王座が2019年に、そしてGHC女子王座が2024年に創設されました。

GHCの管理体制は、2001年4月15日にノア監査役のジョー樋口氏が初代管理委員長に就任しました。2010年9月からは樋口氏の入院に伴い、管理委員でノア相談役の永源遙氏が認定証を読み上げていましたが、同年11月21日に樋口氏が逝去されたため、管理委員のハーリー・レイス氏が後任の管理委員長に就任しました。

「グローバル・オナード・クラウン」は直訳すると「地球規模の崇高なる王位」という意味を持ち、単なる強さだけでなく、激闘の中で人間としての誇り高い王者の完成を目指すという理念が込められています。

各王座には個別のテーマ曲があり、タイトルマッチの選手入場前と試合終了後に流れます。試合開始前に各王座のテーマ曲をアバンタイトルとして使用するプロレス団体はノアが初めてであり、近年では新日本プロレスや全日本プロレスなどでも同様の演出が取り入れられています。

ノアには、GHCの他にGHC無差別級王座（後のGHCハードコア王座）も存在します。こちらは三沢光晴氏が最高顧問、秋山準氏が管理委員長を務め、「GHC」は「グローバル・ハードコア・クラウン」の略であり、グローバル・オナード・クラウンとは別の王座系統です。

GHCルール

GHCの試合時間は通常60分1本勝負ですが、対戦者同士の合意とGHCタイトル管理委員会の認定があれば時間無制限1本勝負に変更されることもあります。

試合の決着は、フォール、ギブアップ、KO、TKO、レフェリーストップ、リングアウト、試合放棄、反則によって決まります。挑戦者が勝利した場合は、王座が移動します。

引き分けは時間切れの場合のみで、両者リングアウト、両者KO、両者反則、無効試合で終了した場合は、即日再試合が行われます。ただし、これらのルールも対戦者同士の合意があれば変更可能です。

王座一覧

GHCヘビー級王座
GHCナショナル王座
GHCタッグ王座
GHCジュニアヘビー級王座
GHCジュニアヘビー級タッグ王座
GHC女子王座
GHCハードコア王座

GHCタイトル管理委員会

歴代の管理委員長は以下の通りです。

ジョー樋口
ハーリー・レイス

現在の管理委員は以下の通りです。

ケビン・フォン・エリック（2012年1月15日 - ）
力皇猛（2012年7月23日 - ）

過去の管理委員は以下の通りです。

永源遙（2010年9月1日 - 2012年3月9日）
* 長州力（2019年10月3日 - 2020年1月29日）

GHCは、プロレスリング・ノアの歴史と深く結びついた、重要な王座群と言えるでしょう。その設立から現在に至るまで、数々の名勝負が繰り広げられ、多くのプロレスファンを魅了し続けています。

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