ケニオン・マーティン

ケニオン・リー・マーティン・シニア

ケニオン・リー・マーティン・シニア（Kenyon Lee Martin Sr.）は、1977年12月30日にミシガン州サギノーで生まれた元プロバスケットボール選手である。彼は主にパワーフォワードとしてのポジションで知られ、NBAではデンバー・ナゲッツなどで活躍した。彼の愛称である 'K-Mart' は、彼のプレースタイルと個性を端的に表している。加えて、彼の息子であるケニオン・マーティン・ジュニアもプロバスケットボール選手として奮闘している。

学生時代

彼のバスケットボールキャリアはシンシナティ大学にてスタートした。そこで4年間在籍し、ダーマー・ジョンソンなどと共にプレイした彼は、2000年にはジョン・ウッデン賞やジェームズ・ネイスミス賞を受賞するなど、その才能が評価された。また、1999年にはユニバーシアードのアメリカ代表として金メダルを獲得し、素晴らしい若手選手としての地位を確立した。

NBAキャリア

2000年のNBAドラフトでは全体1位でニュージャージー・ネッツに指名され、期待された選手としてのキャリアが始まった。ルーキーシーズンでは、68試合に先発出場し、平均12得点、7.4リバウンド、1ブロックを記録し、オールルーキー1stチームに選出された。彼はその後の2003-2004シーズンには初めてのNBAオールスターゲームにも出場し、さらなる進化を見せた。

しかし、ネッツでの4シーズン後、彼は2004年にデンバー・ナゲッツにトレードされることとなった。この移籍は将来のドラフト指名権と引き換えとなっており、彼にとって新たな挑戦の始まりだった。ナゲッツでの初年度である2004-05シーズンでは70試合に出場し、その後も安定した成績を残すが、2005-06シーズンには膝の故障に悩まされ、プレイオフでの活躍には制限がかかるなどの苦境も経験する。

シーズン中にハーフタイムにコーチとの衝突が伝えられ、関係に亀裂が生じたこともあったが、その後は関係が修復された。期待がかかる新シーズンが始まるも、ケニオンは開幕2試合での怪我により離脱。内視鏡手術を受けるも復帰が難しくなり、キャリアにも暗雲が立ち込めることとなった。

2007-08シーズンには71試合に出場したものの、以前のインパクトを失いつつあった。2011年にはフリーエージェントとなり、中国リーグの新疆フライングタイガースに短期間契約。12月には解雇されたものの、その後ロサンゼルス・クリッパーズとも契約を結ぶことに成功した。

2015年、ミルウォーキー・バックスとの契約を経て、彼はプロバスケットボール選手としてのキャリアに終止符を打つ決断を下し、7月に現役引退を発表した。

個人生活

ケニオンには異母弟にプロバスケットボール選手のリチャード・ロビーがいる。また、ストリートボールの選手であるロバート・マーティンとは従兄弟の関係にあり、バスケットボールの才能が家系に受け継がれた形である。彼の息子も引き続きプロ選手として活動しており、彼の名前は今後もバスケットボール界で語り継がれることだろう。

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