コナ (ハワイ島)

ハワイ島西部の拠点、コナ

コナは、ハワイ島西部に広がる地域で、カイルア・コナを中心としています。この地域は、コナコーヒーの生産地として世界的に有名であり、美しい海岸線や豊かな自然に恵まれています。

地理と気候

コナは、ハワイ島の西海岸に位置し、ケッペンの気候区分ではステップ気候（乾燥帯）に分類されます。ハワイ諸島に吹く卓越風の風下にあたるため、島の東海岸と比較して雨が少なく、比較的乾燥した気候が特徴です。

歴史

19世紀から日系移民が定住していましたが、20世紀にはマウイ島が観光地として発展したため、ハワイ島は観光地としての認知度が低い状態でした。しかし、21世紀に入ってから、日本からの移住者や長期滞在者が増加し、観光地としての人気が高まっています。

このような背景から、ハワイアン航空は羽田空港とコナを結ぶ直行便を開設し、日本からのアクセスが向上しました。その後、日本航空も成田空港からコナへの直行便を就航させ、日本からの観光客がますます増加しました。

コナの地区

コナは、北部のノース・コナ地区と南部のサウス・コナ地区に分かれています。

ノース・コナ地区

ノース・コナ地区は、カイルア・コナを中心に、リゾート開発が進んでいます。カイルア・コナは、ハワイ島西部の商業中心地であり、コナ国際空港やハワイ・コミュニティカレッジ・パラマヌイ校などが立地しています。

カイルア・コナ

人口約2万人の商業都市。コナ国際空港への玄関口。

カラオア

コナ国際空港があり、ハワイ・コミュニティカレッジ・パラマヌイ校へのアクセスポイント。

カウプレフ

高級リゾートホテルやクキオ・ビーチが有名。

サウス・コナ地区

サウス・コナ地区は、19世紀から農業が盛んな地域で、歴史的な背景を持つ町が多く存在します。

ケアウホウ

ケアウホウ湾に面した町で、かつてはハワイ人の主要居留地でした。現在では、観光産業が発展しています。

ホルアロア

芸術家の町として知られ、工芸品店やギャラリーが点在します。日系人が比較的多く、コナ高野山大師寺があります。

ホナロ

コナ大福寺（曹洞宗）がある町。

カイナリウ

アロハ劇場がある小さな集落。

ケアラケクア

「神々の道」を意味する町で、プルメリア、バナナ、パパイア、ライチなどが群生しています。コナ本願寺があります。

キャプテン・クック

ハワイを発見したイギリス人航海士ジェームズ・クックにちなんで名付けられました。ケアラケクア湾州立歴史公園やキャプテン・クック記念碑があります。

ホナウナウ

プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園があり、「逃れの地」として知られています。

ホオケナ

中国人移民によって発展した小さな村。

ミロリイ

漁網の作成で生計を立てる職人たちが集まる村。

コナの観光

コナは、美しい自然と歴史的な名所、そしてリゾート地としての魅力を兼ね備えた地域です。コナコーヒー農園の見学や、美しいビーチでのリラックス、史跡巡りなど、さまざまな楽しみ方ができます。

参考文献

ルーシー・ヤマモト、アラン・ターベル『ビッグアイランド-ハワイ島』メディアファクトリー・ロンリープラネット、2005年。ISBN 4840114226。

関連項目

ハワイ島の地区
ヒロ
プナ
カウ
コハラ
ハマクア
ヒュンダイ・コナ

外部リンク

Kona Historical Society web site
Kona Kohala Chamber of Commerce web site
North Kona shoreline access map at Hawaiʻi County web site
* South Kona shoreline access map at Hawaiʻi County web site

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