コーリー・スピンクス

コーリー・スピンクスについて

コーリー・スピンクス（Cory Spinks）は、1978年2月20日生まれのアメリカを代表するプロボクサーで、ミズーリ州セントルイスで育ちました。彼はWBA（世界ボクシング協会）、WBC（世界ボクシング評議会）、IBF（国際ボクシング連盟）の各世界ウェルター級タイトルと、IBFのスーパーウェルター級タイトルを獲得した実績を持つ選手です。彼は「Next Generation」の愛称で知られ、ボクシングの名門家系に生まれた背景を持っており、父親のレオン・スピンクスと叔父のマイケル・スピンクスも世界王者として名を馳せたボクサーです。

アマチュア時代

スピンクスは1978年、父がモハメド・アリを下して世界王者になる直後に誕生しました。彼は16歳でボクシングを始め、その才能を早くから発揮し、1997年にはナショナルゴールデングローブチャンピオンに輝きました。アマチュア時代の戦績は78勝3敗という素晴らしいもので、その実績からプロ入りを決意。

プロボクサーとしてのキャリア

彼は1997年11月21日にプロデビューし、1998年には初のタイトル戦であるIBA世界スーパーライト級王座に挑戦しますが、惜しくも判定負けを喫しました。その後、2000年にはNABO北米ウェルター級王座を獲得し、2001年にはUSBAウェルター級を制覇。2002年には世界王座決定戦に挑むも、再び判定で敗北。しかし、同年8月に対戦したラファエル・ピネダを破り、2003年にはIBF世界ウェルター級王者ミケーレ・ピッチリーロに再挑戦して見事勝利し、世界王座を手にしました。

再起を果たしたスピンクスは、その後2003年にWBA、WBCと統一戦を行い、リカルド・マヨルガに勝利して三団体世界王座を統一するという快挙を成し遂げました。しかし、2005年にはザブ・ジュダーとの対戦でTKO負けを喫し、王座を失ってしまいます。

スーパーウェルター級時代

王座からの陥落後、彼は約1年半のブランクを経て、スーパーウェルター級に転向しました。復帰戦となった2006年、IBFスーパーウェルター級王者ローマン・カルマジンに挑むと、僅差で勝利を収めます。これにより、スピンクスは2階級制覇を達成しました。

次に、スピンクスはさらに階級を上げてミドル級でも挑戦することを決意。2007年にはジャーメイン・テイラーと対戦しますが、再び判定での敗北を喫します。その後も彼はIBFのスーパーウェルター級王座に返り咲くものの、2012年には同王者のコーネリアス・バンドレイジに敗れ、現役を引退することになります。

獲得タイトル

コーリー・スピンクスは多くのタイトルを手にしました。中でも、IBF世界ウェルター級王座を3度防衛したことや、WBA、WBCの各タイトルでも防衛を果たしています。彼のボクシングスタイルは、速いスピードと防御技術を活かし、フットワークを重視したアウトボクシングが特長です。スピンクスは、そのキャリアを通じて、名ボクサーとしての地位を確立しました。

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