サンマリノ共和国憲法

サンマリノ共和国憲法

サンマリノ共和国憲法は、2002年に改正された1600年の法令と1974年の市民権宣言を基盤とする、複数の立法文書から構成されています。ローマ法大全とローマ法の強い影響を受けており、現存する主権国家の中では最古の憲法の一つとして知られています。

1600年の法令

現在のサンマリノの法制度は、1600年10月8日に遡ります。当時、カミッロ・ボネッリによって編纂された『Statuti』が政府によって承認され、当時のサンマリノ政府の制度、慣習、司法を網羅するものとなりました。

『Statuti』はラテン語で記述され、以下の6冊の本で構成されています。ラテン語での正式名称は「Statuta Decreta ac Ordinamenta Illustris Reipublicae ac Perpetuae Libertatis Terrae Sancti Marini」です。1300年頃から存在していた町の規則（Statuti Comunali）が改正され、大評議会などの既存の機関がこの時期から引き継がれました。この法令は、現在有効なすべての法律の基礎となっており、既存の国家の中で最も古い憲法であると考えられています。

第一書

サンマリノの様々な評議会、裁判所、国家元首を含む行政職、およびそれらに割り当てられた権限など、62の条項が含まれています。法律の解釈や変更方法、公布方法についても規定されています。

第二書

『Civilium Causarum』と題され、75の条項が含まれています。民事訴訟の手続き、召喚状、証拠、証人尋問、裁判費用などが規定されています。また、未成年者、教育、公務員の給与、遺言についても規定されています。和解を促進するための条項や、弁護士の給与を規制する条項も含まれています。

第三書

『Maleficiorum』と題され、74の条項で主に刑法を扱っています。犯罪行為の起訴は国家のみに留保され、刑罰が犯罪の重大性や状況に応じて定められる方式が規定されています。国とカトリック教会の財産保護、水源の汚染防止にも重点が置かれています。

第四書

『De Appellationibus』と題され、15の条項が含まれています。裁判官の任命方法、量刑の分類、控訴、上訴人の保証などについて規定されています。

第五書

『Extraordinarium』と題され、多様な事項に関連する46の条項が含まれています。食肉の販売、公衆衛生と健康、貯水池、道路などが規定されています。

第六書

42の条項があり、損害賠償などについて規定されています。特に、家長は息子や家庭内労働者の行動に責任があると規定されています。

市民権宣言

1974年7月12日、サンマリノ国家元首は市民権の宣言と、サンマリノの法秩序の基本原則を含む法律に署名しました。この宣言は戦争の放棄から始まり、人民主権を宣言し、サンマリノにおける三権分立の適用について説明しています。市民には、法の下の平等、生命の尊重、政治的自由、参政権などの権利が保障されています。

ジョリ・ドゥルスマは、1974年の市民権宣言を共和国の基本法と表現しました。この宣言は2002年に改正され、政府の組織に関する憲法上の詳細が追加され、権利宣言に関する法律の遵守を評価する責任を負う裁判所である規則の合憲性に関する保証者パネルが設立されました。

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