シアー・ハート・アタック (曲)

クイーンのハードロック・ナンバー「シアー・ハート・アタック」

「シアー・ハート・アタック」（Sheer Heart Attack）は、イギリスのロックバンド、クイーンが1977年に発表した楽曲です。アルバム『世界に捧ぐ』に収録されており、ロジャー・テイラーが作曲を手掛けたハードロック・チューンとして知られています。リードボーカルはフレディ・マーキュリーが担当し、ロジャーはコーラスで参加しています。

楽曲の背景

この曲は、1974年に発表された同名のアルバムの表題曲として制作される予定でしたが、当時は未完成のままとなっていました。その後、曲が完成し、1977年にアルバム『世界に捧ぐ』に収録される形で日の目を見ることになりました。発表当時、パンク・ムーブメントが音楽シーンを席巻していましたが、本作にもその影響が見られます。しかし、ロジャー・テイラーはパンクの影響については「全くの偶然」と述べており、この曲が『世界に捧ぐ』に収録されたのは「結果的に幸運だった」と語っています。

演奏の特徴

この楽曲でロジャー・テイラーは、ドラムスとコーラスに加え、ベースとリズムギターも担当しています。本来のベーシストであるジョン・ディーコンが参加していないという点が特徴です。また、2017年にリリースされた『世界に捧ぐ 40周年記念BOXセット』の「ロウ・セッションズ」には、リリース版ではカットされたイントロとアウトロを含む別テイクが収録されており、ファンの間で話題となりました。

ライブ・パフォーマンス

「シアー・ハート・アタック」は、1977年から1982年にかけてのライブで頻繁に演奏され、1984年の『The Works Tour』でも初期の数回のみ演奏されました。主にアンコールで演奏されることが多かったものの、1982年のライブではオープニング曲として演奏されたこともあります。ライブ音源は、『ライヴ・キラーズ』（1979年）、『オン・ファイアー/クイーン1982|オン・ファイアー_クイーン1982』（2004年）、『伝説の証/クイーン1981|伝説の証_クイーン1981』（2007年）といったライブアルバムや、2011年に再販された豪華版『世界に捧ぐ』に収録されています。

参加メンバー

フレディ・マーキュリー - リード・ボーカル、バッキング・ボーカル
ブライアン・メイ - リードギター
* ロジャー・テイラー - リード・ボーカル、バッキング・ボーカル、ドラムス、リズムギター、ベース



「シアー・ハート・アタック」は、クイーンの幅広い音楽性を代表する一曲として、現在でも多くのファンに愛されています。

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