The Works Tour

The Works Tour

「The Works Tour」は、イギリスのロックバンド、クイーンが1984年から1985年にかけて行ったワールドツアーです。このツアーは、彼らのアルバム『The Works』を引っ提げて行われ、世界中のファンを魅了しました。

概要

ツアーは1984年8月にベルギーで開幕し、ヨーロッパ各地を回った後、南アフリカ、そして南米へと続きました。しかし、1984年10月、南アフリカのサンシティでの公演中にフレディ・マーキュリーの喉の調子が悪化し、一部公演がキャンセルになるというアクシデントに見舞われました。当時、南アフリカではアパルトヘイト政策が行われており、イギリスの音楽家ユニオンは同地でのコンサートを禁止していたため、クイーンは大きな非難を浴びることとなりました。

ツアー中には、ブラジルのロック・イン・リオでのパフォーマンスもハイライトの一つです。1985年1月12日と19日の2日間、クイーンはリオデジャネイロの巨大なステージで観客を熱狂させ、その模様はVHSでリリースされました。また、1985年5月には日本公演も行われ、5月11日の東京公演の映像は「伝説のチャンピオン～ファイナル・ライヴ・イン・ジャパン」として1992年にリリースされました。しかし、この後も名古屋と大阪で公演が行われたため、このタイトルは実際の内容と異なっています。なお、日本公演では、東京だけでなく、名古屋と大阪でも熱狂的なパフォーマンスを繰り広げました。

セットリスト

以下は、1984年9月30日にオーストリアのウィーンで行われたライブのセットリストです。これはツアー期間中の全てのセットリストを代表するものではありません。

1. マシーン・ワールド
2. テア・イット・アップ
3. タイ・ユア・マザー・ダウン
4. アンダー・プレッシャー
5. 愛にすべてを
6. キラー・クイーン
7. 輝ける7つの海
8. 炎のロックンロール
9. ライアー
10. インプロプトゥ
11. 永遠の誓い
12. ドラゴン・アタック
13. ナウ・アイム・ヒア
14. 悲しい世界
15. ラヴ・オブ・マイ・ライフ
16. ストーン・コールド・クレイジー
17. グレイト・キング・ラット
18. キーボード・ソロ
19. ギター・ソロ
20. ブライトン・ロック
21. 地獄へ道づれ
22. ハマー・トゥ・フォール
23. 愛という名の欲望
24. ボヘミアン・ラプソディ
25. RADIO GA GA

アンコール

26. ブレイク・フリー (自由への旅立ち)

アンコール

27. 監獄ロック
28. ウィ・ウィル・ロック・ユー
29. 伝説のチャンピオン
30. ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン

この他にも、以下の曲が演奏されました。

シアー・ハート・アタック
ノット・フェイド・アウェイ
ステイング・パワー
'39
土曜の夜は僕の生きがい

ツアー日程

ツアーは1984年8月から1985年5月まで、ヨーロッパ、南アフリカ、南米、日本など、世界各地で行われました。詳細な日程は割愛しますが、各公演でクイーンは観客を魅了し、伝説的なライブパフォーマンスを繰り広げました。

担当

フレディ・マーキュリー - リード・ボーカル、ピアノ、リズムギター（「愛という名の欲望」）
ブライアン・メイ - エレクトリック・ギター、アコースティック・ギター、コーラス
ロジャー・テイラー - ドラムス、コーラス
ジョン・ディーコン - ベース・ギター、リズムギター（「ステイング・パワー」）、コーラス

サポートメンバー

スパイク・エドニー - キーボード、コーラス、リズムギター（「ハマー・トゥ・フォール」）

「The Works Tour」は、クイーンのキャリアにおいて重要なツアーの一つであり、彼らの音楽が世界中で愛されていることを証明するものでした。

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