ショーン・デバリ

ショーン・デバリについて

ショーン・デバリ（本名：Dara Shawn Avar Khosrow Allen DelAvar Daivari、1984年4月30日生まれ）は、米国で活動するプロレスラーであり、プロレス・マネージャーです。彼は「デバリ」というリングネームで知られ、主にWWEのRAWに所属していました。近年では「アル・ダバリ」として全日本プロレスに登場しています。

出生と移住

彼はイランのテヘランで生まれた後、家族と共にアメリカのミネソタ州ミネアポリスに移住しました。プロレス界に足を踏み入れる際、彼はイラン出身のレスラー、アイアン・シークを彷彿とさせる「コシロ・デバリ」という名前を名乗りました。

WWEキャリアの始まり

デバリは、TNAやROHなどのインディ団体で経験を積んだ後、2004年にWWEと契約しました。その際、アラブ系ヒールキャラクターであったモハメド・ハッサンのマネージャーとしてRAWに登場します。彼は人々の注目を集め、2005年のバックラッシュではハッサンとともにハルク・ホーガンとショーン・マイケルズのチームに挑戦しました。

同年6月からはハッサンと共にスマックダウンに移籍し、ジ・アンダーテイカーとの抗争を展開しました。しかし、その後スマックダウンを放送していたTV局からのクレームにより、彼は番組に登場できなくなり、グレート・アメリカン・バッシュでの試合を最後にスマックダウンを去りました。これにより、彼は再び単独のキャラクターとしてOVWやDSWで活動します。

再びRAWに戻ったデバリは、カート・アングルとの新しいコンビを結成し、アングルとジョン・シナとの抗争に関与します。しかし、短期間でこのコンビは解消し、以降、マーク・ヘンリーやグレート・カリのマネージャーとして活動しました。彼はその後ECWに移りますが、再びスマックダウンに戻り、さらにすぐにRAWへと移籍します。そして、2007年10月にWWEを退団しました。

全日本プロレスでの活動

2008年4月に彼は全日本プロレスに「アル・ダバリ」の名前で来日し、VOODOO-MURDERSというグループの一員として活動を開始しました。以降、2009年までTNAに参加した後、ROHにおいても活動を続けています。

得意技

デバリはプロレスリングでいくつかの得意技を持っています。主なフィニッシャーとして「WMD」が知られています。これは、相手の頭を抱え込んだ状態で反動をつけながら、背中から倒れ込みつつその頭をDDT（ダウン・ドロップ・テン）でマットに強烈に叩きつける技術です。正式には「Weapons of Mass Destruction」と呼ばれ、彼の独特なスタイルを反映した技です。他にも、トップロープ・レッグ・ドロップやダイビング・ギロチン・ドロップ、フロッグ・スプラッシュなど、様々な技を駆使して試合に臨むことでも知られています。

移籍の多さとマネージャーとしての役割

デバリは、WWEでの活動の中で最も頻繁に移籍を経験したレスラーとして知られています。彼はわずか3年間の在籍中に6回も異なるブランドに移籍しました。デバリのマネージャーとしての活動も特筆すべきもので、モハメド・ハッサンやカート・アングル、マーク・ヘンリー、グレート・カリといったヒールレスラーたちのマネジメントを担当し、その存在感を示しました。

デバリは、単なる選手としてだけでなく、マネージャーとしてもその名を知られたプロレス界の人物です。

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