ギロチン・ドロップ

ギロチン・ドロップ（レッグ・ドロップ）とは

ギロチン・ドロップ、またはレッグ・ドロップとして知られるプロレス技は、相手に強烈な衝撃を与える技です。ここでは、その基本的な概要から、歴史、主な使用者、そして様々な派生技について詳しく解説します。

概要

ギロチン・ドロップは、仰向けに倒れている相手に対し、レスラーがジャンプして空中で両足を水平に突き出し、尻餅をつく体勢で相手の喉元に片足を叩きつける技です。シンプルながらも、相手に大きなダメージを与えることができます。日本においては「脚（足）落とし」とも呼ばれます。

歴史

この技は、1971年11月19日に日本プロレスの後楽園ホール大会で、リップ・タイラーが大木金太郎を相手に「レッグ・ドロップ」として初公開しました。その後、1975年6月にギル・ヘイズが国際プロレスに来日してからは、「ギロチン・ドロップ」という名称が日本で広まりました。

古くから多くのレスラーがフィニッシュ・ホールドや繋ぎ技として使用しており、ハルク・ホーガンはアメリカでフィニッシュ・ムーブとして多用しました。また、ジャイアント馬場やアントニオ猪木もこの技を使用しており、アントニオ猪木は1977年8月2日のザ・モンスターマンとの異種格闘技戦で、この技で勝利を収めました。全日本プロレス時代の高山善廣も好んで使用し、女子レスラーではブル中野が使い手として知られています。

主な使用者

数多くのレスラーがギロチン・ドロップを使用してきましたが、主な使用者としては以下のような選手が挙げられます。

リップ・タイラー
スタン・フレイジャー
アーニー・ラッド
ギル・ヘイズ
ジョー・ルダック
キラー・ブルックス
アレックス・スミルノフ
ブルーザー・ブロディ
ハルク・ホーガン
ジ・アンダーテイカー
ヨコズナ
サブゥー
ヴィセラ
ファンダンゴ
ジャイアント馬場
アントニオ猪木
キラー・カーン
高山善廣
ブル中野

派生技

ギロチン・ドロップには、様々な派生技が存在します。以下に主な派生技を紹介します。

ランニング・ギロチン・ドロップ: 助走をつけて相手の喉に片足を叩きつける技で、ハルク・ホーガンが得意としていました。
ダイビング・ギロチン・ドロップ: コーナーポスト最上段からジャンプして相手の喉に片足を叩きつける技です。ボビー・イートン、ブラック・バート、サブゥー、石川孝志、小橋建太、モハメド・ヨネ、TARU、グンソなどが使用しました。ブル中野は金網デスマッチで金網最上段からこの技を仕掛け、勝利を収めました。
ローリング・ギロチン・ドロップ: 前方1回転して相手の喉に片足を叩きつける技で、スコーピオやブル中野が使用しました。ブッカーTはダイビング式を使用し、スコーピオは空中で360度回転するドロップ・ザ・ボムを使用しました。
雪崩式ギロチン・ドロップ: コーナーポスト最上段にいる相手に飛びつき、相手の首に脚を引っ掛けながら落下し、ギロチン・ドロップのダメージを与える技で、デビル雅美や春山香代子が使用しました。
断崖式ギロチン・ドロップ: リング外に頭を出した相手に対し、エプロンから喉に片足を叩きつける技で、ジ・アンダーテイカーが得意としていました。
延髄式ギロチン・ドロップ: 前屈みになっている相手の延髄に片足を叩きつける技で、ジョニー・エースや小橋健太が使用しました。小橋はダイビング式も使用しました。
ホグロック: ビッグ・ショーのオリジナル技で、片足を喉元に置いて叩きつけるファイナル・カットです。
* ブーン・ドロップ: コフィ・キングストンのオリジナル技で、仰向けに倒れている相手の腹部に両足を叩きつける技です。

これらの派生技からもわかるように、ギロチン・ドロップは多様なバリエーションを持ち、多くのレスラーによって独自の進化を遂げてきた技です。

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