ショーン・ポーター

ショーン・ポーター（Shawn Porter、1987年10月27日 - ）は、アメリカ合衆国オハイオ州アクロン出身の元プロボクサーです。父ケニー・ポーターの指導のもと、アマチュア時代からボクシングを始め、輝かしい戦績を残しました。元WBC・IBF世界ウェルター級王者として知られています。

アマチュア時代

父ケニーからボクシングの手ほどきを受け、着実に実力をつけていきました。
2006年には、ナショナル・ゴールデングローブのミドル級（75kg）で優勝を飾りました。全米選手権でも準決勝で勝利しましたが、決勝でダニエル・ジェイコブスに敗れました。2007年の全米選手権では準々決勝でジェイコブスにリベンジを果たしたものの、決勝でフェルナンド・ゲレーロに敗退。北京オリンピックの前哨戦となったパンアメリカン競技大会では、初戦で後の金メダリスト、エミリオ・コレラに敗れました。北京オリンピック国内予選選考会では、ジェイコブスに再び敗れ、オリンピック出場は叶いませんでした。2008年の全米選手権でも決勝で敗退。アマチュア時代の戦績は290戦276勝14敗と、圧倒的な強さを誇りました。

プロ時代

2008年10月27日、ポーターはスーパーミドル級でプロデビューし、初回TKO勝利で華々しいスタートを切りました。
2010年2月19日、NABO北米ライトミドル級暫定王座決定戦で勝利し、初の王座を獲得。同年10月15日には、NABF北米ウェルター級王座決定戦でTKO勝利を収め、ウェルター級のタイトルも手にしました。
2011年2月18日には、NABF王座の初防衛に成功。2012年7月28日、NABO北米ウェルター級王座決定戦で、偶然のバッティングによる負傷に見舞われながらも、判定勝ちで王座を獲得。しかし、同年12月15日には、元IBF世界ライト級王者フリオ・ディアスとの対戦で引き分けに終わり、プロでの全勝記録が途絶えました。

2013年9月12日、ディアスとの再戦で判定勝ちを収め、NABO王座の初防衛とIBF北米王座を獲得。同年12月7日、IBF世界ウェルター級王者デボン・アレクサンダーに挑戦し、判定勝ちで見事王座を獲得しました。2014年4月19日には、元世界2階級制覇王者ポール・マリナッジをTKOで下し、初防衛に成功。しかし、同年の8月16日、ケル・ブルックとの試合で判定負けを喫し、王座から陥落しました。

2015年1月9日、ゴールデンボーイ・プロモーションズとの契約を解除。同年3月13日、ロベルト・ガルシアの体重超過による欠場を受けて、急遽エリック・ボーンと対戦し、TKO勝利。2015年6月20日には、エイドリアン・ブローナーとのキャッチウェイト戦に判定勝利しました。

2016年3月12日、キース・サーマンとのWBA世界ウェルター級王座戦がサーマンの負傷により延期となり、代わりにエキシビションマッチを行いました。同年6月25日、延期となっていたサーマンとの試合で判定負けを喫し、王座獲得はなりませんでした。2017年4月22日、アンドレ・ベルトとのWBC世界ウェルター級挑戦者決定戦に勝利し、サーマンへの挑戦権を獲得。

2018年9月8日、ダニー・ガルシアとのWBC世界ウェルター級王座決定戦に勝利し、見事王座を奪還。2019年3月9日、ヨルデニス・ウガスとの防衛戦で判定勝利を収めましたが、判定には疑問の声も上がりました。

2019年9月28日、IBF世界ウェルター級王者エロール・スペンス・ジュニアとの王座統一戦で、ダウンを奪われ判定負け。WBC王座から陥落しました。2021年11月20日、テレンス・クロフォードとのWBO世界ウェルター級王座戦では、10回TKO負け。試合後、引退を表明しました。

戦績

プロボクシング：36戦 31勝 (17KO) 4敗 1分

獲得タイトル

NABO北米スーパーライト級暫定王座
NABF北米ウェルター級王座
NABO北米ウェルター級王座
IBF北米ウェルター級王座
IBF世界ウェルター級王座（防衛1）
WBC世界ウェルター級王座（防衛1）

ショーン・ポーターは、その激しいファイトスタイルと卓越した技術で、ボクシングファンを魅了し続けた名ボクサーとして、記憶されるでしょう。

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