シルバーサイズ (潜水艦)

シルバーサイズ (USS Silversides, SS/AGSS-236)

シルバーサイズは、アメリカ海軍の潜水艦の一つで、ガトー級に属します。艦名はトウゴロウイワシ目の総称に由来し、艦名の変更も行われました。シルバーサイズは、退役後、スタージョン級原子力潜水艦30番艦として再び「シルバーサイズ (SSN-679)」として海に戻りました。

艦歴

「シルバーサイズ」は、1940年にカリフォルニア州ヴァレーオのメア・アイランド海軍造船所で起工され、1941年に進水、艦長のクリード・C・バーリンゲームの指揮の下で同年12月に就役しました。その後、カリフォルニアから真珠湾へ転送されました。

第1哨戒 (1942年4月 - 6月)

1942年4月30日、「シルバーサイズ」は初めての哨戒を開始し、日本近海へ進出しました。5月10日には日本本土の約600海里沖で漁船「第五恵比寿丸」を発見し、砲撃を行いました。この交戦で「第五恵比寿丸」は大破、アメリカ側では艦の水兵が戦死しました。この戦闘はアメリカ潜水艦隊における初の戦死者を生む結果となりました。

その後も、「シルバーサイズ」はいくつかの海軍艦船や輸送船に対して攻撃を行い、5月22日には特設運送船「朝日山丸」を撃沈しました。

第2・第3哨戒 (1942年7月 - 11月)

二回目の哨戒では、近海での戦闘が続きました。7月24日に500トン級のトロール船を撃沈。8月には日英交換船や多くの輸送船を発見し、数回にわたり魚雷を発射しましたが、成果は限られました。最終的に、11月には2隻の船を沈めました。

第4哨戒 (1942年12月 - 1943年1月)

この期間には、医療事故が発生し、艦内で緊急手術が行われました。新年に入ると、また新たな敵艦に対する攻撃を行い、いくつかの目標を沈めるなど、結果を残しました。

第5・第6哨戒 (1943年5月 - 9月)

ソロモン方面での哨戒では、機雷敷設が主な任務でしたが、成功を収め、さらに、輸送船団に対する攻撃も実施しました。この間、新しい指揮官が着任し、艦の戦略も刷新されました。

第7・第8哨戒 (1943年10月 - 1944年1月)

ビスマルク諸島への哨戒では、複数の輸送船団を発見し、薄引き続き戦果を上げた。特に、大型船への攻撃では成功を収めました。

第9・第10哨戒 (1944年2月 - 6月)

この時期、シルバーサイズは様々な場所で戦闘を展開し、いくつかの目標を沈没させました。特に、日本近海での哨戒活動が際立っています。

第11・第12哨戒 (1944年9月 - 1945年2月)

東シナ海での任務には艦隊監視、交通線の破壊が含まれ、特にパイロットの救助任務が重要視されました。艦の戦果や動向は、一層の効果を見せました。

第13・第14哨戒 (1945年3月 - 7月)

最後の哨戒活動では、グループとしての活動が行われ、特に、機雷掃除と輸送船の監視が重点でした。大きな軍事行動が続く中で「シルバーサイズ」はその役割を果たし続けました。

戦後の活動

1945年の終戦後、「シルバーサイズ」は徐々に新しい任務へ移行し、重要な歴史的価値を持つ艦船として取り扱われました。1980年代には保存のための取り組みが行われ、多くのボランティアが参加しました。

業績

「シルバーサイズ」は、12個の従軍星章をはじめとし、23隻の敵艦を撃沈したという輝かしい戦績を誇ります。その総トン数は90,080トンに達し、アメリカ潜水艦の中でも特に大きな貢献をした艦の一つとなっています。

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