シーチャリオット

シーチャリオット：挫折と復活、そして静かな引退

シーチャリオットは、その名のとおり戦車のように力強い走りで南関東競馬を席巻した競走馬です。2004年9月、デビュー戦を鮮やかに勝利で飾ると、続く平和賞（南関東G3）も制覇。勢いに乗って挑んだ全日本2歳優駿では惜しくも敗れましたが、その後も雲取賞、京浜盃と準重賞を連勝し、南関東競馬のトップを目指しました。

そして迎えた南関東G1の羽田盃、東京ダービー。シーチャリオットは両レースを制し、二冠を達成。その圧倒的な強さから、当時中央競馬で活躍していたカネヒキリとの対戦が期待されました。しかし、東京ダービー後に骨折。悲願のジャパンダートダービー出走は叶わず、三冠への夢は潰えました。

怪我からの復帰戦は京成盃グランドマイラーズでしたが、4着という結果に終わります。続く東京大賞典では、主戦騎手である内田博幸騎手が他馬に騎乗したため、佐藤隆騎手に乗り替わり、8着と大敗。それでも、NARグランプリ2005サラブレッド3歳最優秀馬に輝き、その才能は高く評価されました。

その後も故障に苦しみ、長期休養を余儀なくされます。復帰後は思うような結果を残せず、低迷が続きました。騎手も戸崎圭太騎手に変更するなど、再起を目指して試行錯誤を重ねますが、なかなか勝利への道は開けませんでした。それでも、担当厩務員の変更や馬体の作り直しといった地道な努力が実を結び、帝王賞で6着と久しぶりの好成績を残し、復活への兆しを見せます。

しかし、その後も思うような結果が出ず、2006年9月には栗東トレーニングセンター・中竹和也厩舎へ転厩。ダーレー・ジャパン・ファームの所有馬となりますが、中央競馬への挑戦は叶わず、登録抹消。その後、古巣の船橋・川島正行厩舎に戻りましたが、再び怪我に悩まされるなど、思うように走れず、2009年8月、アフター5スター賞11着を最後に現役を引退しました。

引退後は去勢され、東京都八王子市の八王子乗馬倶楽部で乗馬として余生を過ごしました。2021年3月25日、永眠しました。

シーチャリオットは、華々しい活躍と数々の苦難を乗り越えた、記憶に残る競走馬でした。その輝かしい戦績と、故障という壁に何度もぶつかりながらも走り続けた強い意志は、多くの競馬ファンに感動と勇気を与え続けています。

競走成績（netkeiba.comおよびJBISサーチに基づく）

(※詳細な競走成績は、netkeiba.com、JBISサーチ等のサイトを参照ください。ここでは省略します。)

血統表

シーチャリオットの血統は、(※詳細な血統表は、netkeiba.com、JBISサーチ等のサイトを参照ください。ここでは省略します。) 半妹のSalaciaの産駒には、King of Change（2019年クイーンエリザベス2世ステークス優勝馬）がいます。また、近親にはMamool（2003年オイロパ賞、バーデン大賞優勝馬）、シャケトラ（2017年日経賞などG1を制覇）、リカンカブール（2024年中山金杯優勝馬）など、活躍馬が多数います。

外部リンク

シーチャリオットに関するより詳細な情報は以下のサイトでご覧いただけます。

netkeiba.com
スポーツナビ
KEIBA.GO.JP
JBISサーチ
* Racing Post

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