ジェイミー・ダンディー

ジェイミー・ダンディー (アイスマン)

ジェイミー・ダンディー、リングネーム「アイスマン」は、1971年7月5日に生まれたアメリカのプロレスラーです。本名はジェームス・クルイックシャンクス。彼は、父であるテネシー州メンフィスのプロレス界のレジェンド「スーパースター」ビル・ダンディーの影響を受け、プロレスの道を歩み始めました。

来歴

ダンディーの生まれ故郷はオーストラリアのシドニーですが、1974年に家族とともにアメリカに移住し、テネシー州メンフィスで育ちました。父親からプロレスのトレーニングを受け、1990年に「ジェイミー・ダンディー」という名前でプロレスデビューを飾ります。彼のキャリア初期は、メンフィスを本拠地とするUSWA団体で父親や著名選手ジェリー・ローラーのパートナーとして活動し、ベビーフェイス（善玉キャラ）としての人気を得ました。

しかし、1993年に「J・C・アイス」に改名してヒール（悪役）に転向し、ウルフィー・Dとともに次第に注目を集めることになります。彼らは白人ラッパーというキャラクターで、タッグチーム「PG-13」を結成し、USWA世界タッグ王座を数度獲得しました。対戦相手には、ジェフ・ジャレット&ブライアン・クリストファーやロックンロール・エクスプレスなど、多くの有名選手が名を連ねていました。

ユニットの形成とWWFへの登場

1996年、ダンディーは「ネーション・オブ・ドミネーション」というユニットを結成し、試合のエスコート役を務めるようになります。このユニットには、いくつかの黒人選手も含まれ、プロレス界において新たなエンターテイメントの形を提供しました。同年にはWWFに登場し、彼のキャラクターはさらに広く認知されることになります。入場時のラップパフォーマンスも視聴者に強い印象を残しました。

ECWでの活躍

1998年、彼はECWで活動を開始し、スパイク・ダッドリー&マイキー・ウィップレックとの抗争が注目を集めました。そして、8月17日のPPV「Hardcore Heaven」での試合が転機を迎え、ダッドリー・ボーイズに挑戦します。ダンディーの才能はこの団体でも発揮され、多くのファンを獲得しました。

WCWとその後

1999年末から2000年3月にかけてはWCWに出場し、様々なタッグチームと対戦しました。その後、PG-13の活動が終了すると、彼はシングルプレイヤーへと転身し、IWAミッドサウスなどのインディー団体で試合を続けます。2003年にはTNAのダーク・マッチにも出場しましたが、この時は敗退しました。

2007年にはインディアナ州で活動し、2010年からは再びウルフィー・Dとのタッグチーム「PG-13」を結成し、テネシー州ナッシュビルでの試合に参加しました。彼のキャリアは、様々な団体で数多くの試合を重ね、多くのタイトルを獲得することにより、プロレス界において彼の存在感を高めていきました。

獲得タイトル

• - USWA

- USWAミドル級王座：1回
- USWA TV王座：1回
- USWA世界タッグ王座：16回（ウルフィー・Dとのコンビで15回）

• - IWAミッドサウス

- IWAミッドサウス・ライトヘビー級王座：1回

• - SAW

- SAWインターナショナル・タッグ王座：1回（ウルフィー・Dとのコンビ）

数々の団体で活躍したアイスマン・ジェイミー・ダンディーのプロレス界での足跡は、今なお多くのファンに記憶されています。

もう一度検索