ジェイムズ・リケッツ

ジェイムズ・ブルーアートン・リケッツ

ジェイムズ・ブルーアートン・リケッツ（1817年6月21日 – 1887年9月22日）は、南北戦争時に北軍の将軍として活躍したアメリカ陸軍の軍人です。彼の軍歴は多岐にわたり、特に戦場での勇敢な行動が高く評価されています。

初期の経歴と軍団入隊

リケッツはニューヨーク市で誕生し、1839年に陸軍士官学校を卒業しました。31人の同期の中で16番目という成績での卒業後、アメリカ第1砲兵隊に配属されました。彼は当初、カナダ国境騒動で守備任務に就き、その後の1846年4月には中尉に昇進。続いて米墨戦争に参加し、主にモンテレーの戦いやブエナ・ビスタの戦いにおいて砲兵指揮官として活躍しました。しかし、戦争中に名誉昇進を果たすことはありませんでした。

その後、リケッツはフロリダ州やテキサス州での任務を経て、1861年に南北戦争が始まる頃には、ワシントンD.C.の防衛に従事していました。この頃、彼はバージニア州アレクサンドリアを攻撃した際に1個砲兵大隊を指揮しました。

南北戦争での活躍

第一次ブルランの戦いでは、彼の指揮する砲兵隊が南軍に制圧され、彼は勇敢な行動を讃えられその場で中佐に名誉昇進し、アメリカ志願兵の准将に任命されました。その後、リケッツはリッチモンドで捕虜となり、妻が看護に訪れる許可が与えられる中、1862年1月に仮釈放されました。

復帰後、彼はアービン・マクドウェル准将の元で師団を任され、シーダー山の戦いに参戦します。その後も彼の指揮する部隊は数回の戦闘に参加しましたが、戦局は厳しく、彼自身もアンティータムの戦いで重傷を負いました。この負傷にも関わらず、彼は再び戦場に戻り、重要な戦闘に参加し続けました。

特に1864年のコールドハーバーの戦いでは、彼の指揮が評価され、名誉昇進が与えられました。続いてモノカシーの戦いにおいても活躍し、その後のフィリップ・シェリダンの作戦にも従軍しました。また、シーダークリークの戦いでは負傷し、健康に影響を残しました。

戦後の生活

戦後はバージニア方面軍の指揮官として任務を続けていましたが、1867年には戦闘による受傷が原因で現役を引退しました。その後、彼は余生をワシントンD.C.で過ごしました。彼は1887年にその地で亡くなり、アーリントン国立墓地に埋葬されています。彼の妻もその後、同じ墓地に埋葬され、家族と共に歴史に名を刻んでいます。

リケッツの人生は、戦場での勇敢な行動と軍人としての忠誠心、その後の静かな生活を物語っています。彼の墓碑銘には、彼の功績がしっかり刻まれています。

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