ジェシー・バーフィールド

ジェシー・リー・バーフィールドの経歴と功績

ジェシー・リー・バーフィールド（Jesse Lee Barfield）は1959年10月29日、アメリカ合衆国イリノイ州ジョリエットに生まれた元プロ野球選手で、外野手として名を馳せました。彼は優れた右投右打の選手で、プロ野球界において多くの記録を残してきました。

プロ入りとブルージェイズ時代

1977年にMLBドラフトでトロント・ブルージェイズから9巡目・全体233位で指名され、プロとしてのキャリアをスタートしました。1981年9月3日、シカゴ・ホワイトソックス戦でメジャーデビューを果たしました。

1982年には18本塁打を放ち、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票で8位に選出される成果を上げました。特に1985年は素晴らしいシーズンで、打率.289、27本塁打、84打点、22盗塁という好成績を収め、チームに地区初優勝をもたらしました。同年のカンザスシティ・ロイヤルズとのリーグチャンピオンシップシリーズでは惜しくもリーグ優勝を逃したものの、MVP投票でも7位に入る活躍を見せました。1986年にはオールスターゲームに初選出され、打率.289、40本塁打、108打点という素晴らしい成績を残しました。その年、彼は最多本塁打のタイトルを獲得し、シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞も受賞しました。

ヤンキース時代

1989年4月、彼はアル・ライターとのトレードでニューヨーク・ヤンキースに移籍しました。1990年にはシアトル・マリナーズ戦で通算200本塁打を達成しましたが、その際にはケン・グリフィー・ジュニアのフェンス際でのスーパーキャッチに阻まれましたが、すぐ後の打席で本塁打を記録し、記録達成となりました。このシーズンでは25本塁打を放ちましたが、その後の故障が影響し成績は下降しました。1992年には実戦から遠ざかり、その年のオフにはFAとなり、引退の危機を迎えました。

巨人時代

1992年11月、彼はメジャー通算241本塁打の実績を持って読売ジャイアンツに入団しました。チームメートには元同僚のロイド・モスビーがいました。1993年の開幕戦では、佐々木主浩から来日初本塁打を放つ活躍も見せました。しかし、コンディションの問題や変化球への苦手意識から、成績は低迷し、最終的には解雇されてしまいました。その後、1994年にはアストロズの右翼手の候補として期待されていたものの、スプリングトレーニング中に指を骨折し、自由契約となりました。

引退後の活動

彼はその後、1995年にアストロズ、1998年から1999年にはシアトル・マリナーズでコーチとして活動しました。2023年にはカナダ野球殿堂に入殿する栄誉を受けました。

家族

バーフィールドの息子、ジョシュ・バーフィールドは2001年にサンディエゴ・パドレスからMLBドラフトで指名を受けて選手となりました。また、もう一人の息子、ジェレミー・バーフィールドも2006年にニューヨーク・メッツから指名されたが、複雑な問題を抱えながらも最終的には2008年にオークランド・アスレティックスから再指名を受け入団しました。

まとめ

ジェシー・リー・バーフィールドのキャリアは、外野手としての卓越した能力と記録で彩られており、アメリカのメジャーリーグ及び日本での成功により、彼の名は今も多くの野球ファンに記憶されています。

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