ジェリー・リン

ジェリー・リンは、アメリカ合衆国出身の元プロレスラーであり、本名はジェレミー・リン。1988年にキャリアをスタートさせ、WCW、ECW、WWF/WWE、TNAといった主要なプロレス団体で活躍しました。インディー団体での活動も長く、数々のタイトルを獲得しています。

キャリア初期 (1988-1997)

リンはミネソタ州やミシガン州のインディー団体でキャリアをスタート。PWAやスモーキー・マウンテン・レスリングに参戦後、GWFではライトヘビー級王座を獲得し、ライトニング・キッドとの抗争を展開しました。1990年にはユニバーサルプロレスで初来日。1993年にはみちのくプロレスに参戦し、サブゥーと対戦。1995年には覆面レスラー、ゴルゴダ・クロスとして再びみちのくプロレスに参戦しましたが、マスクを脱ぐ結果となりました。

1995年からはWCWにミスター・JLとして登場。クルーザー級戦線でクリス・ベノワ、ディーン・マレンコ、エディ・ゲレロ、クリス・ジェリコらと対戦しました。しかし、1997年に負傷が原因でWCWを解雇されています。

ECW、WWF/E (1997-2002)

WCW解雇後、ECWに参戦し、ジャスティン・クレディブルやランス・ストームと抗争。ロブ・ヴァン・ダム（RVD）のECW世界テレビジョン王座に挑戦するも獲得には至りませんでした。2000年にはECW世界ヘビー級王座を獲得しましたが、すぐにスティーブ・コリノに奪われています。ECW崩壊後、WWF（後のWWE）に入団。WWFライトヘビー級王座を獲得するも、ジェフ・ハーディーに奪われ、RVDとの抗争を経て2002年にリリースされました。

TNA (2002-2007)

WWE解雇後、TNA（現インパクト・レスリング）と契約。TNA Xディヴィジョン王座を2回獲得し、NWA世界タッグチーム王座も獲得しました。2003年にはプロレスリングZERO-ONEに来日しています。怪我によりロード・エージェントに転向しましたが、後に復帰。ショーン・ウォルトマンとの抗争などを経て、2007年にTNAをリリースされました。

インディー (2007-2008)

TNA離脱後はインディー団体を拠点に活動。ACWヘビー級王座を獲得したり、ECWAスーパー・エイト・トーナメントで優勝するなど活躍しました。2008年にはIWCスーパー・インディー王座を獲得しています。

ROH、2度目のTNA (2008-2011)

ROH（リング・オブ・ honor）ではROH世界王座を獲得。2010年にはTNAに復帰し、RVDとの抗争を展開しました。

引退 (2012-2013)

2012年に引退を表明し、引退ツアーを開始。ROHでの引退試合や、TNAでのRVDとの最後の試合を行いました。2013年3月には引退試合とデビュー25周年を兼ねた興行を開催し、勝利でキャリアを締めくくりました。

引退後

2019年からはオール・エリート・レスリング（AEW）でコーチを務め、後進の指導にあたっています。

得意技

クレイドル・パイルドライバー
トルネードDDT
TKO
垂直落下式ブレーンバスター
ジャーマン・スープレックス
クロス・アームバー
ダイビング・クロス・ボディ
ゴリー・スペシャル
ラリアット
ムーンサルトプレス

獲得タイトル

数多くの団体で様々なタイトルを獲得しており、その実績は多岐にわたります。

ROH世界王座
ECW世界ヘビー級王座
TNA Xディヴィジョン王座
NWA世界タッグチーム王座
* WWFライトヘビー級王座

ジェリー・リンは、その卓越した技術とハードコアなスタイルで、多くのファンを魅了しました。また、レスラーとしての活動だけでなく、コーチとしてもプロレス界に貢献しています。

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