ジェームズ軍

ジェームズ軍 (Army of the James)

ジェームズ軍は、南北戦争終盤にバージニア州で活動した北[[軍]]の部隊です。その名称は、部隊が活動した地域を流れるジェームズ川に由来します。この軍は、バージニア・ノースカロライナ軍管区に所属する部隊を基盤として組織されました。

歴史

1863年、北[[軍]]はバージニア軍管区とカロライナ軍管区を統合しました。これらの軍管区に所属していた部隊は、当初第18軍団として編成されました。その後、1864年4月には、南部軍管区から第10軍団が加わり、この2個軍団をもってジェームズ軍が正式に発足しました。初代司令官にはベンジャミン・フランクリン・バトラー少将が任命されました。

ユリシーズ・グラント中将が指揮するオーバーランド方面作戦の一環として、バトラーはピーターズバーグとリッチモンドに対する攻撃を試みましたが、これらの作戦は当初、成功には至りませんでした。コールドハーバーの戦いでは、第18軍団はポトマック[[軍]]の支援に派遣され、ピーターズバーグ包囲戦にも参加しています。ピーターズバーグ包囲戦では、ジェームズ軍は主にリッチモンドの包囲を担当しました。

バトラーの指揮下での唯一の成功と言えるのは、1864年9月のチャフィン農園の戦いです。この戦いでジェームズ軍は、ハリソン砦を含むリッチモンド防衛線を突破し、南軍に打撃を与えました。しかし、同年12月には軍の組織再編が行われ、第10軍団と第18軍団は解散しました。これらの部隊は、新たに黒人兵士で構成される第25軍団と、白人兵士で構成される第24軍団に再編成されました。また、バージニア軍管区とノースカロライナ軍管区は再び分割されました。再編された部隊は、フィッシャー砦遠征軍団として、フィッシャー砦攻略作戦に参加しました。バトラーは、軍管区司令官の立場を利用して遠征軍団の指揮をとりましたが、第一次フィッシャー砦の戦いで敗北した責任を問われ、グラントはエドワード・オードをジェームズ軍司令官に任命しました。

オードの指揮下でジェームズ軍は目覚ましい戦果を挙げました。第25軍団はピーターズバーグへの最後の突撃に参加し、陥落後のリッチモンドに入城した最初の部隊となりました。オードと第24軍団は、アポマトックス・コートハウスまで南軍を追撃し、ロバート・E・リー将軍率いる南軍の退路を遮断しました。その結果、ジェームズ軍は南軍北バージニア軍の降伏に立ち会うこととなりました。

歴代軍司令官

ベンジャミン・フランクリン・バトラー少将：1864年4月28日 – 1865年1月8日
エドワード・オード少将：1865年1月8日 – 1865年7月1日

主な戦闘と作戦

バミューダ・ハンドレッド方面作戦：バトラー指揮
コールドハーバーの戦い：バトラー指揮、第18軍団のみが参加
リッチモンド・ピータースバーグ方面作戦：バトラー指揮
チャフィン農園の戦い：バトラー指揮
ピーターズバーグ陥落：オード指揮
アポマトックス方面作戦：オード指揮

戦闘序列

チャフィン農園の戦い

ジェームズ軍司令官：ベンジャミン・フランクリン・バトラー少将

アポマトックス方面作戦

北[[軍]]戦闘序列
ジェームズ軍戦闘序列

参考資料

Eicher, John H., and David J. Eicher. Civil War High Commands. Stanford, CA: Stanford University Press, 2001. ISBN 0-8047-3641-3.
Department of Virginia and North Carolina, Army of the James

外部リンク

Army of the James in Encyclopedia Virginia

ジェームズ軍は、南北戦争の終結において重要な役割を果たした北[[軍]]の部隊であり、その活動は、戦争の帰趨を決定づける一因となりました。

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