ジャマール・チェイス

ジャマール・チェイス：シンシナティ・ベンガルズを牽引する若きスター

ジャマール・アンソニー・チェイス（Ja'Marr Anthony Chase）は、2000年3月1日生まれ、ルイジアナ州ハーベイ出身のアメリカンフットボール選手です。ポジションはワイドレシーバー（WR）で、NFLのシンシナティ・ベンガルズに所属しています。

大学時代：LSUでの輝かしい実績

チェイスはルイジアナ州立大学（LSU）でカレッジフットボール選手として活躍しました。1年生の2018年には全14試合に出場し、レシーブ23回、313ヤード、3TDを記録しました。

2年生の2019年には、スターターとして出場し、その才能を開花させます。レシーブ84回、1780ヤード、20TDを記録し、FBS（フットボール・ボウル・サブディビジョン）のレシーブヤードで1位に輝きました。20回のタッチダウンは、サウスイースタン・カンファレンス（SEC）の記録となりました。LSUはこの年、無敗でシーズンを終え、カレッジフットボールの全米王者決定戦で優勝。チェイスは、カレッジフットボールで最高のレシーバーに贈られるフレッド・ビレトニコフ賞を受賞し、オールアメリカンにも選出されました。

2020年シーズンは、NFLでのキャリアに集中するため、オプトアウト（出場辞退）しました。当時流行していた新型コロナウイルスの影響ではなく、代理人が怪我のリスクを避けるために説得したとされています。チェイスは、2020年シーズン開幕前からドラフト上位指名が確実視されていました。

NFL：シンシナティ・ベンガルズでの躍進

2021年のNFLドラフトで、チェイスはシンシナティ・ベンガルズから1巡目全体5位で指名されました。ベンガルズには、LSU時代のチームメイトであるクォーターバック（QB）のジョー・バロウも所属しており、再び同じチームでプレーすることになりました。チェイスはLSU時代につけていた背番号1番をそのまま使用し、ベンガルズ初の背番号1番の選手となりました。その後、チームと4年総額3,080万ドルのルーキー契約を結びました。

ルーキーイヤーとなった2021年、チェイスは第1週のミネソタ・バイキングス戦でデビューし、レシーブ101ヤード、1TDを記録。その後の2試合でも3つのタッチダウンパスをキャッチし、キャリア最初の3試合でタッチダウンパス4つをキャッチしたNFL史上最年少の選手となりました。9月には、ルーキー・オブ・ザ・マンスに選ばれました。

第17週のカンザスシティ・チーフス戦では、レシーブ266ヤード、3TDを記録し、チームを勝利に導きました。この266ヤードは、レシーブヤードの球団記録を更新しただけでなく、ルーキーによる1試合のレシーブヤード、そして、LSU時代のチームメイトだったジャスティン・ジェファーソンが持っていたルーキーによる1シーズンのレシーブヤードのNFL記録も更新しました。この年、チェイスはQBバロウとのホットラインを確立し、キャッチ81回、1,455ヤード獲得、タッチダウン13回という素晴らしい成績を収め、チームのスーパーボウル進出に大きく貢献しました。また、攻撃部門の年間最優秀新人賞とペプシNFL最優秀新人選手賞を受賞しました。

ジャマール・チェイスは、その卓越した才能と努力によって、NFLで確固たる地位を築きつつあります。今後の活躍がますます期待される、注目の選手です。

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