ジャラオ (潜水艦)

USS Jallao (SS-368)

USS Jallao (SS-368) は、アメリカ海軍のバラオ級潜水艦であり、その名称はメキシコ湾に生息するホワイト・マーゲイトという魚から取られました。ジャラオの艦歴は、1943年に始まり、様々な哨戒任務を通じて第二次世界大戦中に多くの海上戦闘を経験しました。

艦歴

ジャラオは1943年9月29日にウィスコンシン州マニトワックで起工され、1944年3月12日に命名・進水しました。続いて、同年7月8日に艦長ジョセフ・B・アイセンハワー少佐の指揮の下で就役しました。就役後、ジャラオは訓練を行った後、同年8月にニューオーリンズから出航し、パナマ運河を経て真珠湾に到着しました。

第1の哨戒

1944年10月から12月にかけて行われた最初の哨戒では、ジャラオはウルフパック「クラーレイズ・クラッシャーズ」として活動しました。10月25日、ジャラオはレーダーで敵艦を発見し、攻撃を実施。魚雷を3本発射し、敵艦を撃沈することに成功しました。ジャラオはその後も哨戒を続け、1944年12月10日にマジュロへ帰投しました。

第2、第3、第4の哨戒

1945年1月、ジャラオは2回目の哨戒を実施し、しかしその後数ヶ月間は日本の船団が減少し、目立った成果は上げられませんでした。3月には輸送船団に遭遇し、攻撃を試みましたが、敵の攻撃により潜望鏡が損傷しました。その後、4月の3回目の哨戒では南鳥島沖で救助任務を行い、困難な状況の中、5名の乗員を無事に救助しました。

7月には4回目の哨戒が実施され、8月中旬に貨物船を撃沈しましたが、戦争は8月15日に終結。ジャラオは9月にアプラ港に帰投し、その後サンフランシスコに到着しました。1946年には退役し、太平洋予備役艦隊に入りました。ジャラオは戦功により4個の従軍星章を受けました。

戦後の活動

戦後、ジャラオは1953年に改修を受け、より性能の高い潜水艦として再就役しました。その後はノーフォークを拠点に訓練活動を行い、1955年には地中海への巡航も経験しました。1958年から1960年にかけては大西洋岸やカリブ海での演習に従事しました。

1962年には2度目の地中海巡航を行い、その後はフィラデルフィア海軍造船所で修理と近代化改修が行われました。1965年まで大西洋およびカリブ海での活動を続け、海軍での任務を全うしました。

スペイン海軍での運用

ジャラオは1974年に退役後、スペイン海軍へ移管され、ナルシス・ムントリオルという名前で再び活躍しました。ナルシス・ムントリオルは1984年に退役した後、1985年に海没処分となりました。

まとめ

USS Jallaoは、第二次世界大戦中の数々の任務を通じてアメリカ海軍に寄与した重要な潜水艦です。その後の生涯も含めて、多くの訓練や任務を通じて海軍の発展に寄与しました。

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