ジョシュ・パウエル

ジョシュ・パウエル：NBAと海外で活躍したパワーフォワード

ジョシュ・パウエル（Josh Powell, 1983年1月25日 - ）は、アメリカ合衆国サウスカロライナ州チャールストン出身のバスケットボール選手で、ポジションはパワーフォワードです。身長206cm、体重109kg。

NBA以前のキャリア

ノースカロライナ州立大学でプレイしたパウエルは、2年生時に平均12.4ポイント、5.2リバウンドを記録し、その才能を示しました。2003年のNBAドラフトにアーリーエントリーするも、どのチームからも指名を受けられず、プロとしてのキャリアはヨーロッパでスタートを切ることになります。ヨーロッパでは、2シーズンで3つのチームを渡り歩き、経験を積みました。

NBAでの挑戦

2005-2006シーズン、パウエルはダラス・マーベリックスとの契約を結び、念願のNBAデビューを果たします。しかし、当初は出場機会に恵まれず、Dリーグへの降格も経験しました。転機となったのは、ジョシュ・ハワードのバックアップを務めていたキース・ヴァン・ホーンの負傷です。このチャンスを活かし、徐々にプレータイムを増やしていきました。シーズン終盤には、チームがプレイオフ出場を早々に決めたため、主力のダーク・ノヴィツキーが休養する機会が増え、結果的にパウエルの出場機会も増加しました。この年、マーベリックスはNBAファイナルに進出しましたが、マイアミ・ヒートに敗れています。

2006年オフには、ダレル・アームストロングらと共に、アンソニー・ジョンソンとのトレードでインディアナ・ペイサーズへ移籍しました。その後、2007年1月17日には、大型トレードでゴールデンステート・ウォリアーズへ。さらに、2007年オフにはロサンゼルス・クリッパーズと契約しますが、チームのロスター事情から解雇されました。

レイカーズでの栄光

2008年オフ、ロサンゼルス・レイカーズは、パワーフォワードの控えとして活躍していたロニー・トゥリアフとの再契約に失敗。その後釜として、パウエルとの契約を結びました。レイカーズでは、先発センターのアンドリュー・バイナムの負傷により、出場機会が増加。パウエル自身にとって、最高のシーズンとなりました。バイナムの復帰後はプレータイムが減少したものの、チームは2年連続でNBAファイナルに進出。パウエルはベンチ要員としてチームに貢献し、2009年にはオーランド・マジックを、2010年にはボストン・セルティックスを破り、2年連続でNBAチャンピオンに輝きました。

その後のキャリア

2010年オフ、アトランタ・ホークスと契約。2011年からは、中国、プエルトリコの海外プロリーグでプレーしました。2012年9月には、サンアントニオ・スパーズと契約しますが、シーズン開幕前に解雇されています。その後は再び海外リーグでプレーし、2012-2013シーズンはオリンピアコスBCでユーロリーグ優勝を経験。2013-2014シーズンは、広東サザンタイガースとフィリピンでプレーしました。

2014-2015シーズンはヒューストン・ロケッツと契約するも解雇され、アシスタントコーチとして再契約。2015-2016シーズンはミルウォーキー・バックスのシーズンキャンプに参加しましたが、開幕前に解雇され、その後はアルゼンチン、プエルトリコでプレーしています。

ジョシュ・パウエルは、NBAでの成功だけでなく、海外リーグでも多様な経験を積んだ選手です。特に、レイカーズでの2度のNBAチャンピオン獲得は、彼のキャリアにおけるハイライトと言えるでしょう。

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