ジョン・コルポイズ

サー・ジョン・コルポイズ: イギリス海軍の士官

サー・ジョン・コルポイズ（Sir John Colpoys、1742年 - 1821年）は、イギリス海軍の著名な士官で、バス勲爵士としても知られています。彼は三つの戦争に従軍し、特に1797年に発生したスピットヘッドとノアの反乱の際に重要な役割を果たしました。この反乱では海兵隊への指示が反乱につながったことから、彼は一時的に第一線から退くこととなりましたが、ナポレオン戦争中には陸上の行政においてその手腕を発揮し、後にロード・コミッショナー・オブ・ジ・アドミラルティに就任し、グリニッジ病院の院長を務めました。

幼少期と海軍入隊

コルポイズはアイルランドのダブリンで生まれ、士族的な家庭に育ちました。父はウィリアム・ヨーク主席裁判官に仕える事務弁護士でした。幼少期の詳細は不明ですが、1756年に海軍に入隊したと考えられています。この時期には七年戦争が勃発し、コルポイズはその後、1790年に艦長として指揮官に昇進しました。彼は数々の戦役に参加し、特に1758年のルイブールの戦いと、1762年のマルティニーク侵攻において顕著な活動を見せました。

コルポイズは1770年に軽艦リンクスの艦長に就任、その後、1773年には戦列艦ノーサンバーランドの艦長に昇進しました。アメリカ独立戦争の際には、フリゲート・シーフォードの指揮官として、目立った海戦には参加できませんでしたが、その後、北アメリカ艦隊のオルフェウスでの成功を収めました。

フランス革命戦争と反乱

1790年代に入ると、コルポイズは再び海軍に呼ばれ、護衛艦ハンニバルの艦長となります。1793年からフランスとの戦争が再開され、彼は海峡艦隊および西インド艦隊で多くの任務に従事しました。1797年にはスピットヘッドで反乱が勃発し、コルポイズは反乱の鎮圧を命じられた際に、海兵隊に対して水兵への射撃を命じることで混乱を招きました。その結果、反乱軍に圧倒され、捕らえられるに至ります。

この事件の後、コルポイズは退役を余儀なくされましたが、その健康状態は悪化しており、長期間の軍務からの解放を必要としていました。

陸上勤務の影響

引退後、コルポイズは新たな役職に就くこととなり、1801年には海軍大将に昇進し、プリマス総司令官に任命されました。その後、1805年にはグリニッジ病院の院長に就任し、名誉職を果たしました。彼のこの後の功績として、バス勲章のナイト・グランド・クロスを授与されることとなります。

コルポイズは生涯を通じて、海軍関係の様々な役割を果たし、彼のキャリアは紆余曲折ありながらも、軍人としての深い知識とリーダーシップを示しました。1821年、79歳でこの世を去りましたが、彼の行動と思考は今なお多くの人々に影響を与えています。

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