スキャターザゴールド

スキャターザゴールド：カナダ二冠馬から国際種牡馬へ

カナダの英雄から世界へ羽ばたいた競走馬

スキャターザゴールドは、カナダで生まれ育ったサラブレッド競走馬です。競走生活は短く、2勝のみでしたが、その2勝がカナダ競馬界の最高峰レースであるクイーンズプレートとプリンスオブウェールズステークスという、カナダ二冠を制したという輝かしいものでした。これは、母馬ダンススマートリーも達成している偉業であり、母仔二代の二冠制覇という快挙を成し遂げました。2000年、競走馬としてのキャリアに幕を閉じました。

高額シンジケートと日本での種牡馬生活

競走馬引退後、スキャターザゴールドは種牡馬として新たな道を歩み始めます。2001年、総額7億3500万円という高額なシンジケートが組まれ、日本へと輸入されました。静内スタリオンステーションで種牡馬生活をスタートさせますが、同ステーションの閉鎖に伴い、アロースタッドへと繋養地を移しました。

国際的な種牡馬として活躍

その後、種付頭数の減少を理由にウルグアイへの売却が決まりましたが、これは後にキャンセルされ、最終的にはロシアで種牡馬としての活躍を続けることとなります。このように、スキャターザゴールドは日本のみならず、国際的な種牡馬として、その血脈を広げていきました。

数々の活躍馬を生んだ種牡馬

スキャターザゴールドの産駒は、日本各地の競馬場で数々の活躍を見せました。

主な産駒と活躍

2002年産駒: タケノマーキュリ（フロイラインカップ優勝）、トラストジュゲム（門松ステークス優勝）など。
2003年産駒: エリモエクスパイア（天皇賞（春）2着）、サンキューウィン（クラウンカップ、羽田盃優勝）など。
2005年産駒: クロスウォーター（駿蹄賞優勝）、リュウノキングダム（シアンモア記念、北上川大賞典優勝）、マキノスパーク（ステイヤーズカップ優勝）、スーパーパワー（勝島王冠、金盃、星雲賞、赤レンガ記念優勝）など。
2007年産駒: シーズザゴールド（羽田盃、報知オールスターカップ優勝）など。
* 2008年産駒: リリー（荒尾ダービー、開聞岳賞優勝）、ラブミープラチナ（OROターフスプリント優勝）など。

特に注目すべきは、2013年産駒のメイショウダッサイです。この馬は、小倉サマージャンプ、東京ハイジャンプ、中山大障害、阪神スプリングジャンプ、そして中山グランドジャンプと、主要な障害競走を次々と制覇しました。スキャターザゴールドの血を受け継いだ、まさに偉大な活躍馬と言えるでしょう。その他にも、多くの産駒が中央競馬、地方競馬で活躍し、その能力の高さを証明しています。

血統と未来

スキャターザゴールドの血統背景には、多くの優秀な競走馬が名を連ねています。その血統が、数々の活躍馬を生み出した要因の一つと言えるでしょう。競走馬、種牡馬として、またその産駒たちの活躍を通して、スキャターザゴールドは競馬史にその名を刻みました。彼の血統は、今後も競馬界に貢献していくことでしょう。

参考情報

競走馬成績と情報は、netkeiba、JBISサーチ、Racing Postなどで確認できます。

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