スタン・レーン

“スウィート” スタン・レーン：華麗なるタッグチーム遍歴と引退後の活躍

“スウィート” スタン・レーン（Wallace Stanfield Lane）は、1953年8月5日生まれのアメリカ合衆国出身の元プロレスラーです。主にタッグプレイヤーとして名を馳せ、スティーブ・カーンとのファビュラス・ワンズ、ボビー・イートンとのミッドナイト・エクスプレス、トム・プリチャードとのヘブンリー・ボディーズなど、時代を彩る様々なタッグチームで活躍しました。

デビューから頭角を現すまで

1974年、リック・フレアーの仲介で地元ノースカロライナのNWAミッドアトランティック地区にてデビュー。当初はスタン・フレアーを名乗り、1979年からは"ネイチャー・ボーイ" スタンリー・レーンとしてフロリダ地区に参戦しました。ブライアン・セント・ジョンとのタッグでヒールとして頭角を現し、NWAフロリダ・タッグ王座を再三獲得。1980年にはNWAジョージア・ジュニアヘビー級王座も獲得しています。

1981年7月には新日本プロレスの『サマー・ファイト・シリーズ』に初来日。藤波辰巳のWWFジュニアヘビー級王座に連続挑戦し、アントニオ猪木とも対戦するなど、その存在感を示しました。

ファビュラス・ワンズでのブレイク

1982年、スタン・レーンはベビーフェイスに転向し、宿敵だったスティーブ・カーンとファビュラス・ワンズを結成。MTVスタイルのミュージック・ビデオを取り入れるなど斬新なプロモーションを展開し、女性や子供を中心に爆発的な人気を獲得しました。ロックンロール・エクスプレスやファンタスティックスなど、後のアイドル系タッグチームの先駆けとなりました。

AWA参戦やCWAとの軋轢を経て、1986年にはフロリダに戻り、ザ・シープハーダーズとUSタッグ王座を争いました。同年8月には新日本プロレスから遠征してきた藤波辰巳&木村健吾と対戦し、その試合は日本のテレビでも放送されました。

ミッドナイト・エクスプレスへの加入とWCW離脱

1987年にファビュラス・ワンズを解散後、ジム・クロケット・プロモーションズに復帰し、ボビー・イートンの新パートナーとしてミッドナイト・エクスプレスに加入。1988年にはNWA世界タッグ王座を獲得しました。

クロケット・プロがWCWに買収された後も参戦を続けましたが、1990年にWCWを離脱しました。

ヘブンリー・ボディーズ結成と引退

WCW脱退後はUSWAでファビュラス・ワンズを一時的に再結成し、1991年にはジェリー・ローラー&ジェフ・ジャレットとUSWA世界タッグ王座を争いました。

1991年、トム・プリチャードとヘブンリー・ボディーズを結成し、ロックンロール・エクスプレスなどと抗争。1993年にレスラー活動から引退し、同年にはWARへの参戦で12年ぶりの来日を果たしました。

引退後の活動

引退後はWWF（現WWE）のカラー・コメンテーターとして活動。1995年にはファビュラス・ワンズを再々結成し、ワンナイト・タッグチーム・トーナメントで優勝しました。

1999年からはインディー団体にゲスト参戦し、2004年にはROHでミッドナイト・エクスプレスを再結成。2005年にはオールドタイマーによるリユニオン・イベントに出場するなど、現在もプロレス界との関わりを続けています。

得意技

ハイキック
ロシアン・レッグ・スウィープ
ダブルアーム・スープレックス
フライング・ラリアット

獲得タイトル

数々のタッグ王座を獲得。

スタン・レーンは、その華麗なタッグチーム遍歴と、時代を彩った数々の名勝負で、プロレス史に名を刻むレジェンドの一人です。

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