スレドネコリムスク

スレドネコリムスクの概要

スレドネコリムスク（Srednekolymsk、サハ語: Орто Халыма、ロシア語: Среднеколы́мск）は、ロシア連邦サハ共和国の北東部に位置する都市です。ヤクーツクから北東に約1,485キロメートル離れており、コリマ川の中流、同川が北極海沿いの低地へと出る地点の左岸にあります。アンクディンカ川が合流する場所で、町は二分されています。

この地は、コリマ川水系を利用した水運と、サハ共和国の首都ヤクーツクなどへの航空路が開かれており、交通の要所となっています。主な産業としては、食品製造、燃料備蓄、毛皮動物や家畜の飼育、そして川での漁業が挙げられます。特に、毛皮の産地として歴史的に重要な役割を果たしてきました。

歴史

スレドネコリムスクの歴史は、1643年または1644年にコサックによってヤルマンカの砦と集落が築かれたことに始まります。1775年にはスレドネコリムスクと改名され、コリマ川地方の中心地として正式に町が創立されました。

この地域は、毛皮の産地である一方で、極寒の地であったため、流刑地としても利用されてきました。デカブリストの乱の関係者もこの地に流刑された歴史があります。19世紀末には、人口は500人程度で、147軒の家、22のテント、12の商店、木造の教会、教会学校、そして小さな病院がありました。住民は、漁業、鳥の狩猟、毛皮の採取、キノコや木の実の採集によって生活を営んでいました。

1917年のロシア革命後、ロシア内戦の際には一時的に白軍の支配下に入りましたが、1923年に赤軍によって制圧され、ソビエト連邦の一部であるヤクート・ソビエト社会主義自治共和国に編入されました。1930年には、スレドネコムリスク地区（ラヨン）が設置され、コリマ川の水運拠点として開発が進められました。ソ連時代には人口が増加しました。

1990年のロシア共和国による主権国家宣言、そして1991年のソビエト連邦崩壊を経て、1992年からはロシア連邦に加盟するサハ共和国の町（都市型集落）となりました。経済混乱期には人口減少が進みましたが、近年ではほぼ横ばいとなっています。

時間帯

2014年、スレドネコリムスクを含むサハ共和国の東部では、協定世界時（UTC）より11時間早い標準時（UTC+11）が設定され、「スレドネコリムスク時間」と命名されました。これはロシアの首都モスクワより8時間早い時間帯でした。しかし、2016年にマガダン州の時間帯が変更された際に、マガダン時間が復活し、スレドネコリムスク時間は廃止されました。

気候

スレドネコリムスクは、亜寒帯気候に属し、冬は非常に寒く、夏は比較的温暖です。詳細は以下の気候の表を参照してください（未挿入）。

脚注

(未挿入)

外部リンク

www.srednekolymsk.ru (公式サイト)

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