セントラルクイーンズランド大学

セントラルクイーンズランド大学

セントラルクイーンズランド大学（CQUniversity）は、オーストラリアのクイーンズランド州ロックハンプトンに本部を置く公立大学です。広大なキャンパスを擁し、シドニー、メルボルン、ブリスベンなどの主要都市にも学部や研究拠点を展開している同大学は、在校生に質の高い学びの場を提供しています。

この大学は、教育の質の高さに定評があり、学生支援の充実や魅力的な学位プログラムが特徴です。これにより、キャリック優秀教育賞、オーストラリア文化賞、クイーンズランド教育輸出賞など、数多くの公的な賞を受賞しています。また、100カ国以上から海を越えて集まる留学生たちも、国際的な教育環境の中で学びを深めています。このような多様性と実践的なカリキュラムが、同大学をトップクラスの公立大学として位置づけています。

過去の評価において、「成功していない大学」との印象があった時期もありましたが、2000年代以降の改革を経て、その評価は劇的に改善されました。特に、海外からの優秀な留学生を獲得し育成するにあたっては、戦略的な施策が行われ、結果として学生数は増加傾向にあります。この取り組みは、高騰する国内学費の中で目を見張る成果を生む要因となっています。

キャンパス内では、学生が教授やスタッフに気軽に質問できる雰囲気が作られています。また、インターンシッププログラムを通じて、実務経験を積む機会も提供しています。これらの試みは、学生の卒業後の就職率や満足度にも良い影響をもたらしており、毎年の政府調査「Quality Indicators for Learning and Teaching (QILT)」では、就職率や高所得率、満足度で常にトップランキングを保持しています。特に、コンピューター、IT関係、建設、教育の分野では、卒業生が高い収入を得ることができる傾向が観察されています。

同大学は、クイーンズランド州における高等技術専門学校（TAFE）の生徒教育部門を運営しており、各分野の優秀な学生は、学士・修士・博士課程への特別入学や単位移行の機会を得ることができます。さらに、同大の同窓会が作成した「卒業するまでにしておくリスト60」は、キャンパスライフを楽しむための人気のガイドとして知られています。

歴史とキャンパス

CQUniversityは、1967年に「クイーンズランド工科大学」として創設され、1970年に「セントラルクイーンズランドカレッジ」に名称を変更。その後、1992年には大学に昇格し、1994年から「セントラルクイーンズランド大学」として知られるようになりました。2008年に、現在のCQUniversityという名称が採用されています。

ロックハンプトンを本拠地とし、さらに10のキャンパスを州内に、3つのキャンパスを他州に設置しています。フィジー、香港、シンガポールにも国際キャンパスを持ち、遠隔教育のプログラムも充実しています。

学部と著名な卒業生

同大学では、ビジネス、工学、IT、経済、健康、心理学など多様な学部が設置されており、専門的な知識を身につけることが可能です。著名な卒業生には、政治家のジョージ・クリステンセン、ロバート・ステュアート、高官マーティン・ボウルズ、俳優ウィリアム・マッキンズ、Energex CEOエフェニー・テリーなどがいます。

CQUniversityは、その教育の質と学生支援が評価され、今後も多くの学生にとって選ばれる場所であり続けるでしょう。

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