タイガー・コンウェイ・ジュニア

タイガー・コンウェイ・ジュニア

タイガー・コンウェイ・ジュニア（本名：Plasee Dennis Conway Jr.、1953年5月18日生まれ）は、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン出身の元プロレスラーである。彼は、黒人のベビーフェイスレスラーとして特に有名で、アフロヘアを持つその姿で多くのファンを魅了した。彼の父親は1960年代に活躍したプロレスラー、タイガー・コンウェイ・シニアであり、その影響も受けてレスラーの道に進むことになる。

来歴

コンウェイは、アメリカンフットボールを経て、1971年にプロレス界に足を踏み入れる。父の指導を受けながらキャリアをスタートさせたが、当初は体格が小さく、レフェリーとして活動することもあった。しかし、テキサスをはじめとするさまざまな地区で戦う中で、その才能を開花させる。

彼はジョージア地区で覆面レスラーとして活動し、アール・メイナードと共に「ブラック・クルセーダーズ」というタッグチームを結成した。このチームでは、ガービン・ブラザーズとの抗争が繰り広げられ、存在感を示した。1974年にはミッドアトランティック地区に進出し、名レスラー・スウェード・ハンセンのパートナーとしてタッグ抗争を展開。この時期、リック・フレアーとの因縁も深まっていく。

1977年、コンウェイはテキサスに戻り、フリッツ・フォン・エリックが主宰していたNWAビッグタイム・レスリングに参戦。新たなタッグチームのパートナー、ブル・ラモスと共にNWAテキサス・タッグ王座を獲得したことは、そのキャリアの中での重要な成果の一つである。その後もデビッド・フォン・エリックやケリー・フォン・エリックと組み、タイトルを手にした。

1981年からはサウスウエスト・チャンピオンシップ・レスリングでの活動を開始し、Wフーフォードやブルーザー・ブロディと共闘。また、対戦相手にはタリー・ブランチャードやキラー・ブルックスらが名を連ね、熾烈な戦いを繰り広げる。1983年にはミッドサウス・レスリング・アソシエーションで成功を収め、タッグ王座も獲得した。

次第にWWFへのレギュラー参戦が計画されるが、実現には至らず、1990年代初頭にはテキサスのインディー団体にスポット出場していた。

彼の持ち技として知られるのは、ダイビング・クロス・ボディやダイビング・ヘッドバット、エルボー・ドロップなど、観客を魅了する多彩な技である。これらの技を駆使することで、コンウェイは多くの試合で勝利を重ね、ファンの支持を得ていった。

引退後

引退後は故郷のヒューストンで外構施工会社を立ち上げ、地元に根ざした生活を送る。プロレス界に多大な影響を与えた彼の存在は、今でも多くのファンの心に残り続けている。現在も彼の名は語り継がれ、アメリカのプロレス史に名を遺す存在である。

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